ノートパソコンを分解する時の基本パターン

ノートパソコンを分解する基本のやり方を紹介します。
メーカーや機種に関係なく、どのノートパソコンを分解すつ時でも共通の基本的な分解方法です。

ノートパソコンを分解する際、メーカーや機種によって各パーツの分解方法は違います。
分解前にネットでメーカーや型番で同機種の分解方法を確認する人がほとんどでしょう。

でも、ノートパソコンの分解には基本パターンがあります。
分解の基本はどんなノートパソコンでも共通です。
基本の分解方法を知っておけば、とても便利です。

  • 同機種のノートパソコン分解方法を解説したページが見つからない
  • 情報が少ない機種のノートパソコンを分解する
  • 情報があってもテキスト情報だけで分かりにくい
  • 新しく出たばかりの機種のノートパソコンを分解する

などで役立つ、ノートパソコンの分解ノウハウです。

※このページにある写真は、クリックで大きな画像を表示します(別窓)。

ノートパソコン分解の基本テクニック

ノートパソコンの分解に役立つ基本の工具類を書いておきます。

パソコンの状態を確認する

不具合があるパソコンの場合、まず電源を入れて状態を確認します。
ジャンクのノートパソコンを買ってきた時も、まずは状態確認をしましょう。

まずは、BIOS画面の確認をします。

▼BIOS画面の確認
ノートパソコン分解前はBIOS画面を確認してみる

電源起動直後にF2を押すとか、メーカーなどによっていくつかパターンがあります。
BIOSが見られたら、メモリやHDDが入ってるか(認識してるか)、累計使用時間がどれくらいかなど確認します。

BIOS画面確認後は、ふつうに電源を入れてみます。
HDDがなければ、インストール画面が表示されます。
HDDあるなら、OSを起動させます。

  • PCが起動しないなら、何が原因で起動しないのか
  • 起動時にエラーは出ていないか
  • 起動してみてファンやHDDから異音がしないか
  • 通常より熱くなりすぎていないか(熱暴走してないか)
  • バッテリーは充電しているか
  • ネットがつながるか(有線と無線)
  • 音声出力が正常か

など気になる箇所がないか確認します。

バッテリーを外す

分解前は電源を抜いて、バッテリーを外します。
感電したら危ないですから、忘れずにバッテリーを外します

付属品(パーツ)の有無を確認

バッテリー、HDD(SSD)、電源ケーブル、メモリなどがあるか確認します。
ジャンクのノートパソコンだと、メモリやHDDが入ってないとかふつうです。

ジャンク購入時に書かれている状態や付属品には間違いもあるので、チェックした方がいいです。

電源が入らないジャンクには、メモリが入ってないこともあります。
ところが、メモリを挿すだけでふつうに起動することがたまにあったりするのでメモリ確認は重要です。

同一機種のノートパソコン分解情報を探す

メーカーや機種名(型番)などで同じノートパソコンの分解方法の情報を探します。

「(機種名) 分解」と検索するといいです。
「レッツノート CF-S9 分解」「dynabook t653 分解」みたいな感じですね。

同一機種がない場合は、メーカー名や該当のノートPCシリーズ名を入れて近い機種の分解情報を探してみて下さい。

多少の違いはあっても、メーカーごとで分解方法が似通ってるので参考になることが多いです。

分解前の写真を撮っておく

底面のネジの配置を分解前に写真に撮っておきましょう。

ネジは磁石シートに置いたところでも写真を撮っておくといいです。

▼ネジは磁石シートに置くと便利
ノートパソコンの分解時、外したネジは磁石シートに置いておくと便利

万が一、作業中にネジが倒れたりバラバラになっても、写真があれば元に戻せます。

フロントカバーを外してから更に分解する場合には、マザーボードのケーブルやコネクターなども写真に撮っておきましょう。
ケーブルやコネクターは場所、色や形で分かるはずと思っていても、案外分からなくなります。とくに、一箇所に数本のケーブルなど集中してると間違えやすいです。

底面のネジから外す

基本的に、見えてるネジは全部外します。
ネジを回す時は、ネジなめしないよう《押す力7・回す力3》です。

外したネジは、後で戻す時分かりやすいように並べておきます。
マグネットシートがあれば、その上に載せておくと転がりにくいので重宝します。
(水道工事の宣伝でポスティングされてる磁石でOK)
名刺入れの空ケースに磁石シートを入れると、作業をいったん中止する時もフタをして保存できるのでおススメです。

DVDドライブ付近(ドライブを外した内部やフタの下・横など)にもネジがあることがあります。
もちろん全部外します。

大きめのノートPCなど底面の一部だけフタが開くタイプもあります。
フタを開けて見えているネジを全部外します。
見えているケーブルもあれば外しておきます。

ノートパソコンの内部でも外側でも、見えるネジは全部外すのが基本です。
もちろん、分解し慣れた機種で、ネジを外す必要が無いと分かっているなら、不要なネジは外さなくてもいいです。

キーボードやカバーは強引に外さない

キーボードやトップカバーを外す時に引っかかりを感じたら、見逃した(隠れてる)ネジがないか確認しましょう。
キーボードとカバーが外れないだけならいいですが、爪が折れたり、カバーに割れや凹みを作ってしまいます。

機種によってはキーボードが折れ曲がるタイプもあるので、ヘラを上手く使って折れ曲がらないように外します。

キーボード、もしくはトップカバーの裏で、キーボードケーブルがつながっています。
ケーブルが切れたりしないよう、接続箇所を確認しケーブルを外してから、キーボードやカバーを取り外します。

パソコンの内部をいじる時も、ケーブル・コネクター・ネジを全部外します。
マザーボード上のケーブルやコネクター、ネジも基本的には全部外します。

ただし、ヒンジ部の扱いには注意が必要です。
ヒンジ部は外さなくてよいことが多いのと、ヒンジ部を外すと戻すのが非常に面倒なケースが多いです。

ケーブルは、(ストッパーみたいな)スイッチレバーを起こすか倒して外すパターンが多いです。
下の写真ではピンク色の印の白い部分がレバーです。

ノートパソコン分解してケーブルを外す時はレバーを上げ下げする

電源ケーブルは非常に固いのでケーブルが切れないよう、丁寧に抜きます。
基板コネクター抜きがあると重宝します。

作業時に、各種ケーブルやコネクターがどこへつながっているか、確認しながら作業するといいです。
スピーカーにつながってるからスピーカーケーブルだなとか、
無線アンテナにつながってるから無線LANケーブルだなとか、
そういうのをひとつひとつ確認していくと次回以降の作業がはかどります。

分解したら内部の清掃

分解してマザーボードまで出したら、ついでにファンなど内部の清掃をしましょう。
ファンに埃や汚れが貯まると熱暴走の原因になります。

▼ファンや送風口には埃や汚れが詰まりやすい
ノートパソコンを分解したらファンと送風口に溜まった埃や汚れを清掃する

エアダスターを吹き付けるだけでキレイになることもあれば、油っぽい汚れで綿棒など使わないと汚れが取れないこともあります。
ファンの清掃時は軸がずれないように注意します。
軸ブレは異音や熱暴走の原因になります。

累計使用時間が長かったり、調子の悪いパソコンであれば、グリスの塗り直しもおススメです。


ノートパソコン分解時の流れは、こんな感じです。
メーカーや機種によって構造が違うので細かいところは異なりますが、分解の基本はどれも同じです。

ノートパソコンの分解に興味を持ったら、ジャンクショップなどで古い型の安いジャンクを買って試すのがおススメです。

ノートパソコンの分解に役立つ工具類の紹介

このページで使ったノートパソコンの分解・清掃に役立つ道具類を紹介します。

レッツノートの分解に必須のvessel +00のドライバーレッツノートの分解に必須の精密ピンセットレッツノートの分解にあると便利な基板コネクター抜き


左から、

ベッセルの+00のドライバー

ノートパソコンの分解に重宝する+00で使いやすいドライバー
先曲がりのピンセット

ケーブルやコネクターなど細かいパーツをいじる時に必須のピンセット
(安い外国製などは直ぐに曲がって使えない)
基板コネクター抜き

小さなコネクターなど外す時に便利
レッツノートの分解に必須のiOpenerレッツノートを分解して掃除するのに必須のエアダスターレッツノートを分解して掃除するのに必須の掃除機アタッチメントノズルレッツノートを分解して掃除するのに必須の極細綿棒


左から、

iOpener
ホットボンドや粘着テープで貼られてる部分を再利用できるようキレイに剥がでる
エアダスター
マザーボード上やファンなどパソコン内部の清掃に
掃除機のアタッチメント・ノズル
細いノズルで埃の固まりを一気に吸い出す(エアダスターのようにゴミを散らかさない)
極細綿棒
ファンの清掃で粘りけのある埃や汚れをキレイにする時など便利

レッツノートCF-S9ジャンク分解日記(20160310)

ノートパソコン(Let’s NOTE)のジャンクを分解・清掃・交換・修理→再生させる作業の日記です。

今回の作業PCは【レッツノートCF-S9】のジャンクを分解します。

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今回のLet’s Note S9の状態

手元に届いた時は、まずジャンクPCの状態を確認します。

と言うか、見た目だけで相当汚い状態です。
外側でそのまま使える部分がなさそう…

とりあえずテスト用のメモリを挿して、電源を入れます。
BIOS画面を確認すると、見た目の汚さに相反して累積使用時間が1000H未満でした。

これは…何とか再生してあげたい!!

傷や割れなど破損箇所が目立つジャンク

▼ファン送風口のプラスチック部品が破損
レッツノートS9のジャンクでファン送風口のプラスチック部品が破損

▼モデム接続のフタをする部品も破損
レッツノートS9のジャンクでモデム接続のフタをする部品も破損

これは分解した時に、モニターケーブルの通り道になってるプラスチック部品ごと交換しないとダメですね。

▼モニター枠にもヒビ割れ
レッツノートS9のジャンクでモニター枠にもヒビ割れ

写真では分かりませんが、裏の天板にも同様のヒビが入ってました。
天板とモニター枠も交換する必要があります。

写真は載せませんが、ヒンジを覆う部品も欠けがありました。
これももちろん交換です。

底面にいたっては傷と汚れがひどく、PCカードスロットのフタが割れてないのが不思議なくらいです。

いよいよ、分解していきます。

ネジなめからのルーター

▼キーボードのネジなめ
レッツノートS9のジャンクでキーボードのネジなめ

プラス(+)のはずのねじ穴が、風車になってます。
私では失敗しそうなので、最初から夫にお願いしました。

…が、ダメでした。
すでになめきってました。

▼誰かが失敗したらしく、トップカバーに穴が…
レッツノートS9のジャンクで誰かが失敗したらしく、トップカバーに穴が…

他のネジを全て外して、キーボードもはがしてみると…失敗してトップカバーに穴が開いてる状態でした(写真の左側)。

ルーターでネジ頭を削り、土台と棒を切り離します(写真の右側)。
これでトップカバーが外せるようになりました。

分解をはじめてしばらくは、ネジナメの時にドリルを使っていました。
でも最近は、ルーターを使っています。

ドリルよりルーターを使う理由は2つあります。

ドリルは先端が壊れやすいです。
今回も最初はドリルで行こうと思ったのですが、買ってきたばかりのドリルが数秒で折れました。

もうひとつは、ルーターの方が固定が楽だからです。
ドリルやルーターを使う時に、反対側からネジの土台をペンチなどで固定していないと、グルグル回ってしまい削れません。

ドリルの時はペンチでの固定にかなり力が要ります。
ところがルーターの時は軽く持っているだけで削れます。

ルーターでは少しずつしか削れません。
でも、いま書いた理由で結局ルーターの方が作業がはかどります。

中を開けたら、無線LANモジュール無し

▼ボードに無線LANモジュール無し
レッツノートS9のジャンクで無線LANモジュール無し

ピンク色の□には、本当は無線LANのモジュールがついています。
他のジャンクと二個一でもしたのでしょうか。
わざわざ外してあります。

2箇所の青い印は無線LANケーブルです。

壊れた部品を交換して、
ファンを掃除してグリスを塗り直して、
無線LANモジュールをつけて、
リカバリーしたら終わりかなと考えてましたが、無線LANが反応しませんでしたorz

無線LANケーブルかアンテナが壊れてるようです。
と言う訳で無線LANケーブルも交換です。

無線LANケーブルを交換

▼無線LANケーブルを交換する準備
レッツノートS9のジャンクで無線LANケーブルを交換する準備

無線LANケーブルを外すために、ピンク色の○のネジを外します。

▼VGAケーブルのボックスネジも外す
レッツノートS9のジャンクでVGAケーブルのボックスネジも外す

VGAケーブルのとこのネジも外せば、無線LANケーブルの通り道が出てきます。

▼細かい部品も外す
レッツノートS9のジャンクで細かい部品も外す

VGAケーブルのとこの下にクッションがあるので、それも外します(写真の左側)。
ヒンジ脇に無線LANケーブルの通り道を固定するプラスチック部品(写真の右側の黒い部品)も外します。

▼無線LANケーブルはヒンジの内側を通って天板へ
レッツノートS9のジャンクで無線LANケーブルはヒンジの内側を通って天板へ

無線LANケーブルはヒンジの内側を通して、天板で固定されています。

▼天板に固定されている無線LANのアンテナ
レッツノートS9のジャンクで天板に固定されている無線LANのアンテナ

液晶モニターの枠を外すと、無線LANケーブルとアンテナがあります。
これを外して、可動品と交換します。

  • メモリ、HDD、ACケーブル、バッテリー、Windowsシリアルのシール無し
  • ガワの傷と汚れがひどい
  • ヒンジが破損
  • 天板とモニター枠にヒビ割れあり
  • キーボードねじがなめてる(→トップカバーも破損)
  • 送風口のプラスチック部品が破損
  • モデム・LANケーブルを塞ぐプラスチック部品が破損
  • 無線LANモジュールが無い→無線LANケーブル(アンテナ)が壊れてる
  • ただし、BIOSで確認すると累積使用医時間が1000H未満

今回のジャンクは、ほぼ丸っと分解させられました。
でも、CPU自体はまだそれほど使われてないようですし、何とか再生できて良かったです。

レッツノートCF-S9の二個一(20160308)

ノートパソコン(Let’s NOTE)のジャンクを分解・清掃・交換・修理→再生させる作業の日記です。

今回の作業PCは【レッツノートCF-S9】の二個一(ニコイチ)です。

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今回のLet’s Note ジャンクS9の状態

手元に届いた時は、まずジャンクPCの状態を確認します。
メモリがないのでテスト用のメモリを挿して、電源を入れます。

が…私では電源が入れられなかったorz
10回以上やったけど無理で、夫に頼んだら電源入りました。

▼電源が入らない・入れにくいジャンクは多い

こういうジャンクはすごく多いです。
《電源が入らない》ジャンクノートPCのほとんどは、こんな感じです。
電源スイッチが固くて、電源が非常に入りにくいだけ。

ただし、ふつうの人がふつうに電源スイッチを入れてONにならないのではジャンクと言われても仕方ないですね(汗)

とりあえずインストール画面にはなるので、あとはどうにかできるはずです。
分解して、中身を掃除します。

S9でキーボードねじがなめかかってる

が…裏を見ると、キーボード用のネジがすごくなめてます。
私が余計なことをすると完全にネジなめしてしまいそうなので、素直に夫にお願いします。

「これはもう(穴が)真ん丸じゃん…」と呆れつつも、ネジのすべり止めを使って夫が何とかキレイに開けてくれました。

これで無事、分解ができます。

▼埃がたまりやすいヒンジの裏
S9で埃がたまりやすいヒンジの裏

▼写真では見えない部分がシール痕だらけ、ねばっこい埃がこびりついてる
写真では見えない部分がシール痕だらけ、ねばっこい埃がこびりついてる

緑色の線付近には粘っこい埃がこびりついてる。
ピンク色の線部分にはシール痕、会社で使っていたのか、同様のシール痕が複数箇所に。

▼マザーボードはふつうに汚れてる
マザーボードはふつうに汚れてます

埃だらけだけど、ファンもエアダスターで9割キレイになったので、マシな方かな?

ファンも開けて掃除、ヒートシンクも外してグリスを塗り直しました。
あとは、WindowsをインストールすればOKです。

が…またここで問題発生です。
DVDドライブのランプがつきません。
DVDドライブ自体ももちろんうごきません。

DVDドライブを交換してもダメ、DVDドライブのケーブルを交換してもダメ、両方交換してもダメ。
どうやら、マザーボード側がドライブを認識しないようです。

同時に届いたジャンクノートPCと二個一するしかありません。

同時に届いたレッツノートというのが、また曲者でした。
一見何の問題もないかに見えて、いざインストールしようとすると、数秒から数分で電源が落ちてしまいます。
メモリを変えたり、メモリをつける位置を変えても同じです。

もしかして? と思い、カバーを開けた状態で電源を入れてみると、案の定ファンが回っていませんでした。

しかも、よく見ると…液晶の左側がにごっていて、映りが悪くなっています。
これは私は気付かず、夫に指摘されはじめて気付きました。

ファンが回らず起動してもすぐに電源が落ちる&液晶に不具合があるジャンクと、先ほどのDVDドライブを認識しないマザーボードのジャンクで、二個一にすることにしました。

今回は二台とも、起動後にインストール画面が出てくるので、一見問題なく見えました。
が、二台とも致命的な問題があり、ソロでの復活は叶いませんでした。

    1台目

  • メモリ、HDD、ACケーブル、バッテリー、Windowsシリアルのシール無し
  • 天板や底面など外側の見た目は、ジャンクにしてはキレイな方
  • 写真では映らない部分が汚い
  • 中はふつうに汚い
  • メモリを入れれば、起動画面は確認できた
  • BIOSにも入れた
  • ただし、「電源が入らない!」と認識するレベルで電源スイッチが固い
    2台目

  • メモリ、HDD、ACケーブル、バッテリー、Windowsシリアルのシール無し
  • メモリを入れれば、起動画面は確認できた
  • BIOSにも入れた
  • 起動後、数秒から数分で電源が落ちる
  • 液晶の左側がにごっていて、映りが悪い

この二台で二個一にして、WindowsPCとして復活させました。

本当はうちで待機してる部品取りのジャンクを使って、どうにか二台とも活かしたかったのですが(汗)
まあ、今回は二個一で済んで良かったです(笑)