トラックボール付き自作キーボードを作るメモ(2)SU120で試作版を作る

トラックボールモジュールを搭載した自作キーボードを作っています。
(夫が考えて、私がはんだ付けをする係)

① トラックボールモジュールの動きを確認してみる
② SU120という自作キーボード用の基板を使って試作機を作る
③ 本番の自作キーボードを作る
こんな感じの流れです。

すでにトラックボールモジュールを動かすところまでは確認済です。
次は、試作版を作り、トラックボールを載せてきちんと動くかテストします。
試作用には、1Uずつ自由に組み合わせて自作キーボードが作れるSU120を使います。

トラックボール付き自作キーボード試作版のために購入したもの

SU120 自作キーボード用基板(1,100円)
ダイオード 1N4148
LED SK6812mini-e 5個入(110円)
※遊舎工房YS-SK6812MINI-E 10個入り(350円税別)

家にあったもの
ジャンプワイヤ(オス-オス)
ユニバーサル基板
ピンソケット

トラックボール付き自作キーボード試作版の組み立てとテスト

▼SU120の組み立て
トラックボール付き自作キーボードのテスト機をsu120で作る(1)

SU120は、1Uずつ好きなように配置できます。
斜めらせたりすき間を空けたりも可能です。
各ピースは付属のパーツをネジ止めすることでつなげられます。
COLやROWはダイオードの足(余り)ではんだ付けします。

▼ProMicroを載せる場所
su120ではんだをジャンパしてプロマイクロの表裏を決める

ProMicroを載せるパーツもあります。
はんだをジャンパーさせて、表と裏を決められます。

▼COLとROWの配線図(1)
su120でCOLとROWのラインをPromicroにつなげる(1)

はんだ付けするのに、夫が作ってくれました。
とりあえず、線を引っ張ってつないでますが、必ずしもこの図の通りでなくても構いません。

例えば、ROW1(1段目)は真ん中のキーからProMicroのCにつながっています。
でも、1段目であれば他の箇所からProMicroのCにつないでもOK!

COL3(3列目)は最上段からProMicroの1につながっています。
これも、3列目であれば、他の箇所からProMicroの1につないでOKです。

▼COLとROWの配線図(2)
su120でCOLとROWのラインをPromicroにつなげる(2)

もう片方も同じです。
ROW1は(C)になっていますが、1段目のどこからつないでも同じです。
COLも()内の指定した場所につなげば、同じ列のどこから引っ張ってもOKです。

▼ProMicroとピンヘッダー
ProMicroとsu120を接続するための基板(表)

試作品なので、ジャンパーピンの抜き差しでテストしたいということで、このような仕様になりました。
基板にProMicroとピンヘッダーを並べています。

▼ProMicroとピンヘッダーの裏側
ProMicroとsu120を接続するための基板(裏)

ProMicroとピンヘッダーのピンをダイオードの足(余り)ではんだ付けしています。

▼試作機1号
su120を使ったトラックボールモジュール付き自作キーボードのテスト機

上の試作品をジャンパーワイヤーでつなぐと、こんな感じです。
両手分をつなげると下のようになります。

su120を使ったトラックボールモジュール付き自作キーボードのテスト機全体

トラックボールで使いたい機能も実現しました。
ブログに載せる動画を撮るのにキーボードを持ち上げ、不安定な状態でキーボードを動かしてるため、見にくいかもしれません。
(ジャンパー線が短く、背景にモニターが映るギリギリの位置で動かしています)

▼トラックボールが動いたところ(GIF)
テスト用自作キーボードでトラックボールが動いたところ(GIF)

トラックボールが動くようになったところ。
カーソルが時々大きくなってるのは仕様です。
カーソル位置を見失ったときに、すぐ現在地を把握できるよう、夫がこのような仕様にしています。
ふつうにコロコロしてるだけなら、カーソルは大きくならず正常に動きます。

…と、ここで夫があることを思い出します。
それはUZU42にも、そのままトラックボールモジュールが載るはずだ、ということです。

そこで、自宅でメインのキーボードとして愛用しているUZU42に載せてみることにしました。
つい先日組み立てたばかりなのにという私の不安をよそに、トラックボールモジュールはUZU42で完璧に動作しました。

▼トラックボールで上下のスクロール
テスト用自作キーボードでトラックボールで上下のスクロールができたところ(GIF)

動画を切り取ってるので、指の動きが変ですが、実際にはちゃんと上下のスクロールができます。

▼トラックボールで範囲選択もできる
テスト用自作キーボードでトラックボールで範囲選択したところ(GIF)

トラックボールで範囲選択もできます。

①基本のカーソル移動
②上下のスクロール
③範囲選択

この3つの機能が思ったとおりに実現できました。
トラックボール付き自作キーボードに近づいてます。

ノートパソコンの分解に役立つ道具の紹介

ノートパソコンの分解・清掃などに役立つ道具類を紹介します。

《左上から時計回りに》
赤ちゃん綿棒
ファンのすき間など掃除に使います。せっかくノートパソコンを分解したなら、掃除もしておきましょう。
エアダスター
これも掃除用です。以前、秋葉原で安いのを買ったら連続使用ができなくて、安物外の銭失いになったことがあります。
すきまノズル
これも掃除用です。自宅でノートパソコンの分解をするので、何でもダスターで吹き飛ばすということはしません。埃やゴミはなるべく掃除機で吸い取って、吸い残しだけエアダスターを使います。 以前は、サンワサプライのバキュームアタッチメントを使ってましたが、掃除機を替えたら入らなりました。自宅の掃除機ホースの内径に合う方をどうぞ。
プラスチックのヘラ
ヘラはプラスチックも1本あった方がいいです。
金属のヘラ(スパッジャー)
金属のヘラで細長いのが1本あるといろいろ使えます。
VESSELのドライバー(+00)
ノートパソコンの分解に重宝するドライバーです。だいたい、これで行けます。
VESSELのボールグリップドライバー(+1)
写真は長さ違いで同じものが2本並んでます。底面のゴム足のとこやモニターのヒンジなど大きいネジに。力のいるねじ回しは大きめの方が接着面積が広くなって開けやすくなります。
精密ピンセット TS-15
ノートパソコンの分解には必需品です。中華製品など安いのだとグニャっとなります。ピンセットは信頼あるものを買いましょう。
ピックアップツール(マグネット)
ネジがなめかけてて出てこないとき磁石で取ったり、小さなネジを中に落としたとき拾うなどwリト活用します。なめかけネジを救った回数は数知れず(写真はiFixitに入っていたツール)
ラジオペンチ
写真のラジオペンチ(プライヤー)は先曲がりタイプです。ロングノーズ、先細など自分の使いやすいのでいいと思います。ジャンクを扱うときは結構使うことがあります。

あると便利なもの。


《左上から時計回りに》
クリーナー
内部の汚れ落としやグリスの塗り直しにも使います。
三角のヘラ
iFixitについてる三角のヘラは、ニコイチなどでモニターの枠を外したりするとき重宝します。スマホの電池交換でも役立ちます(細いすき間に差し込んで、そのまま挟んでおける)。 iPhoneの電池交換で付属品に中華製の三角ヘラがあったので使ったのですが、まったく別物でした。色まで同じ青にしてますが、中華のヘラはその場で壊れたので、自分の道具を出しました。
ネジすべり止め液
ノートパソコンのネジは小さい(細い)のが多いので、ネジがなめることがままあります。ジャンクだとなめかけのネジやなめ切ったネジはよく見かけます。ネジすべりどめ液はなめかけネジに重宝します。
iOpener
ノートパソコンやタブレットの内部にはホットボンドやシール接着がよく使われています。代わりのきかないシールなどは再利用できるように、iOpenerで丁寧に剥がします。

iFixitを買おうか悩んだら? セットのツールがすべて(自分にとって)使えるものではないと考えておきましょう。 自分には不要なツールがほとんどでも、欲しいツールがあるから良いと思える人にオススメです。
類似商品に注意しましょう。 似たようなツールのセットがiFixitより安価で販売されていますが、長く使いたい場合は信頼できるものを選んだほうが良いと思います。
《その他、写真無し》
マグネットシート(水道屋のでもOK)
ネジを分かりやすい配置で置いておけます。空の名刺入れに入れて使うと、作業の途中でフタできるのでなお便利。
ネジ入れに使う箱
同種のネジなどを分けて取っておきます。同じメーカーをよく分解するなど、ネジケースが役立ちます。チャック付きの袋(目薬が入ってるような袋)もねじ入れに使えます。