iPhoneⅩのバッテリー交換方法を簡単4ステップで紹介します【画像】

スマホがフル充電しても2時間持たない状態だったので、バッテリーを交換しました。
バッテリー交換したスマホは、iphoneⅩです。

※このページにある写真は、クリックで大きな画像を表示します(別窓)。

iPhoneⅩのバッテリー交換で購入したもの

Amazonで「iPhoneⅩバッテリー交換で」検索して安いのを買いました。

3500mAh iPhone X バッテリー 交换(大容量)、HOFOYO 交換用0サイクルバッテリーiPhone X互換キット バッテリー、説明書と専門標準工具セット

iPhone X バッテリー 交换(標準工具セット付き)

ただし、このセットはあまりおススメできません。
付属の工具類がおもちゃです。
ほとんど使えないか、すぐ壊れました。

私はifixitの工具類をかなり持っているので、どうにかなると踏んで安いのを買いました。
バッテリー付属の工具で使ったのは、自宅にないY字ドライバーだけです。
そのY字ドライバーもネジのすべり止めを使いながら何とか使いました。

スマホの分解に使う工具を持ってないなら、少し高くなってもマシな工具が付いてるセットがいいと思います。

iPhoneⅩ バッテリー交換のセットを探す

iPhoneⅩを分解してバッテリーを交換する手順

iFixitのiPhone X のバッテリーの交換』を見ながら、分解しました。

分かりやすく、丁寧です。
丁寧過ぎて、ページのスクロールが大変なので、ここでは簡潔に以下の4ステップで紹介します。

① 液晶パネルを外す
② 上部のコネクタ類を外して、フタを本体から離す
③ 下部のコネクタ類を外す
④ バッテリーを外す

① 液晶パネルを外す
まず、パネルを外すのが難関です。

▼充電ケーブル両脇のネジを開ける
iPhoneⅩの分解ステップ〜充電ケーブル両脇のネジを開ける

充電ケーブル差込口の両脇にあるネジを開けます。
写真のiPhoneはストラップホールに付け替えてますがネジは同じです。
★型(0.8mm)ドライバーを使います。

iPhoneのネジはものすごく小さいので、紛失しないように注意しましょう。

▼液晶パネルの接着部分を温める
iPhoneⅩの分解ステップ〜液晶パネルの接着部分を温める

黒く横たわってるのは、iFixitのセットに入ってる温め道具です。
ノートパソコンの分解でもよく使います。
レンジで30秒温めてスマホに載せます。
季節や室温によっても温まり方が違うので、足りなければ10秒ずつくらい追加で温めます。
(温めすぎると破裂します、私は以前破裂させました)

▼吸盤を密着させる
iPhoneⅩの分解ステップ〜吸盤を密着させる

液晶パネルを上に引き上げるために、吸盤をみっちりと貼り付けます。
スクリーンオープナー(iSclack)という専用工具がありますが、私は持っていません。
iFixitの吸盤で頑張ります。

中華バッテリーの付属の吸盤はヘロヘロで使えません。
写真右上に転がってるのが付属の吸盤です。

▼とにかく隙間を作る
iPhoneⅩの分解ステップ〜とにかく隙間を作る

iPhoneのパネルは一気にきれいには開けられません。
馬鹿力で開けるのはNG!
中で刺さっているケーブルが切れたり壊れる可能性があります。

まずは、隙間をこじ開けることです。
1mm浮かせるつもりで、吸盤を上に引っ張ります。
少しでも隙間ができたら、そこへヘラを差し込みます。

写真の白いヘラは付属品ですが、この後割れました。
自前のiFixitのヘラを使ってやり直しました。

▼三角のヘラで側面の隙間をスライド
iPhoneⅩの分解ステップ〜三角のヘラで横の隙間をスライド

隙間に三角のヘラを差し込んで、横へスライドしながら、隙間を広げていきます。
この時、あまり深く差し込まないようにします。
写真のピンクの△はちょっと入れすぎました(※※後述)

左右両側をスライドさせて行って、音量ボタン側からゆっくりパネルを開けます。
90度以上開かずに止めること。
(中でケーブルがつながっているので)

付属の三角ヘラは使えないので、自前の(以下略

② 上部のコネクタ類を外して、フタを本体から離す

90度以上開けるとケーブルが取れてしまうので、写真くらいの角度でストップしておきます。
スマホのパネルスタンドとかあるようですが、もちろん持っていません。

私は左手でパネルを抑えたまま、右手で分解作業しました。

▼上部のネジを外す
iPhoneⅩの分解ステップ〜上部のネジを外す

赤い○印のネジを外します。
写真は外した後です。

Y字ドライバーを使います。
相当なめやすいです。
左から2番目がなめかけて、ネジのすべりどめを使って何とか無事に済みました。

片手で作業&撮影したので、慌ただしいです。

▼コネクタ類を外す
iPhoneⅩの分解ステップ〜コネクタ類を外す

赤い印のケーブルを外していきます。
一番右はピンセットの下にもコネクタがあります。

コネクタを外すと左端で、パネルとつながっていたケーブルを外すことができます。

▼液晶パネルと本体を離したところ
iPhoneⅩの分解ステップ〜液晶パネルと本体を離したところ

ようやくフタと本体を離すことができました。
これで両手が使えます。

③ 下部のコネクタ類を外す

今度は下半分の作業に移ります。

接地パッド(下の写真で黃緑色の部分)を傷つけないように作業します。
接地パッドはまるでリボンです。
リボンを金属でコーティングした感じを想像してもらえば、それが接地パッドです。

▼接地パッドに注意してネジを外す
iPhoneⅩの分解ステップ〜接地パッドに注意してネジを外す

○印のネジを外します。
水色はプラスドライバー、赤いのはY字ドライバーを使います。

※※私はパネルを開ける際、三角ヘラを差し込んだ時に接地パッドを少し折ってしまいました。
写真の一番左が色が黒ずんでますが、ちょろっと折れています。
でも、何とかなりました。

▼ブラケットを外す
iPhoneⅩの分解ステップ〜ブラケットを外す

赤いブラケットをいったん軽く持ち上げて、黃緑色のケーブルを外してから、ブラケットを取ります。

▼残りのネジも外す
iPhoneⅩの分解ステップ〜残りのネジも外す

残りのネジも外します。
赤いのはY字ドライバーを使います。
ピンクのはプラスドライバーを使います。

▼小さいフタを外す
iPhoneⅩの分解ステップ〜小さいフタを外す

写真の赤い印の小さいフタを外します。

フタの下はコネクタなので、外します。

▼スピーカーを取って、Taptic Engineを外す
iPhoneⅩの分解ステップ〜スピーカーを取る

黃緑色のパーツ(スピーカー)を取ります。

左側のTaptic Engineというパーツも外します。

④ バッテリーを外す

▼バッテリーのシールを剥がす
iPhoneⅩの分解ステップ〜バッテリーのシールを剥がす

バッテリーは粘着テープで強く固定されています。
ピンセットをなるべく平行にくっつけて、ゆっくり真横に引っ張ると取れます。

シールはかなり強く粘着してるので、ゆっくり引っ張って外しましょう。
切れないように時間をかけて引き出すといいです。

バッテリーのシールは3本あります。

▼バッテリー交換の準備完了
iPhoneⅩの分解ステップ〜バッテリー交換の準備完了

古いバッテリーが取れて、交換の準備ができました。
これで新しいバッテリーを入れるだけです。

バッテリーの入れ方(シールの貼り方)は購入ページなどにあるので、そちらを参照して下さい。

後から分かりやすいネジの置き方
iPhoneのバッテリー交換で最大の難所は、パネル開けです。

その次が、ネジの取り間違いです。
ネジは細かい上に種類が結構あります。

間違えないように、作業手順に沿って置いておきます。
私は養生テープの粘着面に貼り付けています。

iPhoneⅩの分解ステップ〜ネジの置き方

写真は上から作業順序に沿って、ネジを置いています。
外したパーツ類も隣に置いています。

(写真右側にあるのは作業中のキャプ)
一番上が充電ケーブル両脇の★型のネジ。
次が上部のネジ類。
上から3段目は下部のブラケットを外す前のネジ類。
4段目は小さいフタの上のネジ。
その下にスピーカーが置いてあります。
一番下は、Taptic Engineとその左にあったネジです。

バッテリー交換後は、分解と逆に下から順に取り付けていけばOKです。

ちなみに…
今回のバッテリー交換して起動したところ、画面タッチが効かなくなりました。
仕方なく、スマホを起動したまま、もう一度分解しました。
そして、下部のコネクタ類をしっかり挿し直したら、画面タッチできるようになりました。

2時間持たなかったバッテリーから、1日使っても80%切らないくらいになりました!

ノートパソコンの分解に役立つ道具の紹介

ノートパソコンの分解・清掃などに役立つ道具類を紹介します。

《左上から時計回りに》
赤ちゃん綿棒
ファンのすき間など掃除に使います。せっかくノートパソコンを分解したなら、掃除もしておきましょう。
エアダスター
これも掃除用です。以前、秋葉原で安いのを買ったら連続使用ができなくて、安物外の銭失いになったことがあります。
すきまノズル
これも掃除用です。自宅でノートパソコンの分解をするので、何でもダスターで吹き飛ばすということはしません。埃やゴミはなるべく掃除機で吸い取って、吸い残しだけエアダスターを使います。 以前は、サンワサプライのバキュームアタッチメントを使ってましたが、掃除機を替えたら入らなりました。自宅の掃除機ホースの内径に合う方をどうぞ。
プラスチックのヘラ
ヘラはプラスチックも1本あった方がいいです。
金属のヘラ(スパッジャー)
金属のヘラで細長いのが1本あるといろいろ使えます。
VESSELのドライバー(+00)
ノートパソコンの分解に重宝するドライバーです。だいたい、これで行けます。
VESSELのボールグリップドライバー(+1)
写真は長さ違いで同じものが2本並んでます。底面のゴム足のとこやモニターのヒンジなど大きいネジに。力のいるねじ回しは大きめの方が接着面積が広くなって開けやすくなります。
精密ピンセット TS-15
ノートパソコンの分解には必需品です。中華製品など安いのだとグニャっとなります。ピンセットは信頼あるものを買いましょう。
ピックアップツール(マグネット)
ネジがなめかけてて出てこないとき磁石で取ったり、小さなネジを中に落としたとき拾うなどwリト活用します。なめかけネジを救った回数は数知れず(写真はiFixitに入っていたツール)
ラジオペンチ
写真のラジオペンチ(プライヤー)は先曲がりタイプです。ロングノーズ、先細など自分の使いやすいのでいいと思います。ジャンクを扱うときは結構使うことがあります。

あると便利なもの。


《左上から時計回りに》
クリーナー
内部の汚れ落としやグリスの塗り直しにも使います。
三角のヘラ
iFixitについてる三角のヘラは、ニコイチなどでモニターの枠を外したりするとき重宝します。スマホの電池交換でも役立ちます(細いすき間に差し込んで、そのまま挟んでおける)。 iPhoneの電池交換で付属品に中華製の三角ヘラがあったので使ったのですが、まったく別物でした。色まで同じ青にしてますが、中華のヘラはその場で壊れたので、自分の道具を出しました。
ネジすべり止め液
ノートパソコンのネジは小さい(細い)のが多いので、ネジがなめることがままあります。ジャンクだとなめかけのネジやなめ切ったネジはよく見かけます。ネジすべりどめ液はなめかけネジに重宝します。
iOpener
ノートパソコンやタブレットの内部にはホットボンドやシール接着がよく使われています。代わりのきかないシールなどは再利用できるように、iOpenerで丁寧に剥がします。

iFixitを買おうか悩んだら? セットのツールがすべて(自分にとって)使えるものではないと考えておきましょう。 自分には不要なツールがほとんどでも、欲しいツールがあるから良いと思える人にオススメです。
類似商品に注意しましょう。 似たようなツールのセットがiFixitより安価で販売されていますが、長く使いたい場合は信頼できるものを選んだほうが良いと思います。
《その他、写真無し》
マグネットシート(水道屋のでもOK)
ネジを分かりやすい配置で置いておけます。空の名刺入れに入れて使うと、作業の途中でフタできるのでなお便利。
ネジ入れに使う箱
同種のネジなどを分けて取っておきます。同じメーカーをよく分解するなど、ネジケースが役立ちます。チャック付きの袋(目薬が入ってるような袋)もねじ入れに使えます。