Panasonicのノートパソコン「レッツノートCF-R9」の分解手順を写真つき解説

今回は「Let’sNOTE CF-R9」のジャンクを分解します。

  • CF-R9のHDD容量を増やしたい
  • CF-R9のHDDをSSDに交換したい
  • CF-R9を分解して内部を清掃したい
  • CF-R9を分解して中を見てみたい

などと言う場合に役立つレッツノートR9の分解情報です。

※このページにある写真は、クリックで大きな画像を表示します(別窓)。

Let’s Note CF-R9の分解(基本)

レッツノートR9のファン掃除で役立つのは以下の道具です。

▼Let’sNOTE CF-R9の底面ネジ図

Let'sNOTE CF-R9の底面ネジ図

電源ケーブルを抜いたら、本体を引っ繰り返してバッテリーを外します。
それから、底面のネジを外します。

外したネジはマグネットシートなどに載せておくと便利です。
(水道工事屋のでOK)

▼バッテリー下の防水シールをはがす

レッツノートCF-バッテリー下の防水シールをはがす

バッテリーの下にキーボードを固定する金属があります。
灰色のシール(3枚)をヘラではがして、金属部分を外します。
(写真でヘラを差し込んでるのがシール、左端に見えるのがシール下の金属部分です)

レッツノートCF-R9のトップカバーを外すまで

次に下部左右の角にある無線LANアンテナのフタを外します。

▼無線LANのフタを取る

レッツノートCF-R9無線LANのフタにヘラを入れるレッツノートCF-R9無線LANのフタにヘラで隙間を作ったところ


すき間にヘラを入れると爪がずれてフタが取りやすくなります。
左はヘラを差し込んだところ、右はフタをずらしたところです。

▼CF-R9の左右の無線LANのフタを取ったところ

レッツノートCF-R9の左右の無線LANのフタを取ったところ

▼無線LANのネジ
レッツノートCF-無線LANのネジ

左右の無線LANアンテナのフタを取ったら、ネジも外します。
左右に1つずつあり、無線LANアンテナを固定しています。

▼キーボードを外す準備

レッツノートCF-R9のキーボードを外す準備

CF-R9はレッツノートの中でも、キーボードがはがしやすいタイプです。
右上(ピンク色の印)からヘラを差し込んで、少しずつはがします。

2箇所(水色の○)にシールがあるので注意して下さい。

▼トップカバーを外す準備

レッツノートCF-R9のトップカバーを外す準備

キーボードケーブルがささっている状態なので、そのままでは外れません。
キーボードは全部外さず、下側へ引っ繰り返します。

中央の平たい黒と緑がキーボードケーブルです。
写真ではまだ接続している状態です。

写真では見にくいですが、防水シールを2箇所はがします。
電源ケーブル(水色の□)とキーボードケーブル(ピンク色の□)の接続部分です。

iOpenerをレンジでチンしたものを乗せて温めると、キレイに剥がせます。
後でフタをする時に便利です。

ついでにキーボード下の5箇所のネジ(赤い○)も外しておきます。

▼電源ケーブルを外す

レッツノートCF-R9電源ケーブルを外す

シールを剥がしたら、電源ケーブルを抜きます。
奥まったところにあるので、基板コネクター抜きなどあると重宝します。
※写真の青いピンセットみたいなの。

▼キーボードケーブルを外す

レッツノートCF-R9のキーボードケーブルを外す

キーボードケーブルも外します。
キーボードケーブルは、白い部分(ピンク色の印)がストッパーになっているので、ピンセットなどでずらしてから抜きます。

ケーブルを抜いたら、キーボードを外します。

▼最上部のネジを外す

レッツノートCF-R9最上部のネジを外す

上部の左右端っこにあるネジ(緑色の印)も外します。
また、無線LANアンテナ(ピンク色の印)が邪魔にならないよう、外側へ出しておきます。

これでトップカバーを本体から外せます。
軽く上へ持ち上げて、奥へずらす感じで浮かせます。

この時、カバーは手前へ起こすようにして下さい。
まだ、タッチパッドケーブルが接続されているので、完全には外れません。

レッツノートCF-R9を分解したところ

▼タッチパッドのケーブルを外す

レッツノートCF-R9のタッチパッドのケーブルを外す

トップカバーを手前方向に起こすと、タッチパッドのケーブルがつながっているのが分かります。
ピンク色の○

▼タッチパッドケーブル付近の拡大
レッツノートCF-R9のタッチパッドのケーブルを外す

白いストッパー部分(ピンク色の印)をピンセットなどでずらすと、ケーブルを外せます。

レッツノートCF-R9のHDDを交換する

レッツノートCF-R9のHDDを交換する

HDDの交換やSSDへの換装はこれで可能になります。
HDDコネクター(写真中央)にはめるだけです。

レッツノートCF-R9のマザーボードを外す手順

レッツノートCF-R9の内部をキレイに掃除したい、ファンの交換をしたい、冷却装置のグリスを塗り直したい…などの場合は、マザーボードを外す必要があります。

▼マザーボードを外す準備

レッツノートCF-R9のマザーボードを外す準備レッツノートCF-


《写真左》
左上の電源ケーブルのフタ(水色の印)を取ります。
黒いプラスチックのカバーです。

それとモニターケーブルを外すために、黒いシール(ピンク色の印)をめくっておきます。

《写真右》
電源カバーを外して、モニターケーブルのシールをめくったところ

▼マザーボード上のネジやケーブルを外す

レッツノートCF-R9マザーボード上のネジやケーブルを外す

マザーボード上のネジ(ピンク色の○)とケーブル(水色の印)を外します。

▼VGAとEXTポートのネジを外す

レッツノートCF-R9側面のVGAとEXTポートのネジを外す

R9は側面の穴にVGAケーブルとEXTポートの差込口がはまってるので外側のネジを外します。

左側の青いのがVGAポートで、ナットドライバーを使います。
5.0mmで回せました。

右側がEXTポートで、ナットドライバーを使います。
3.5mmで回せましたが、ちょっとゆるい感じなので、奥の六角の部分に合わせてゆっくり回します。

VGAとEXTポートのネジを外したら、マザーボードを右側へずらして本体から外すことができます。

ただ、この時点ではマザーボードの裏側でまだつながってるケーブルもあるので、右側(HDDの上)へ乗せるような感じにしておきます。

▼外したマザーボードを裏返したところ

レッツノートCF-R9の外したマザーボードを裏返したところ

マザーボードを外して右側へ引っ繰り返したところです。

▼CMOS電池と無線LANのケーブル

レッツノートCF-R9のCMOS電池と無線LANのケーブル

二箇所の水色の線が無線LANケーブルの接続箇所です。
右側の無線LANケーブルは外してあります(水色の○)。

ピンク色の印)がCMOS電池の差込口になります。

これを外せば、マザーボードは完全に外せます。
マザーボードを外せば、思う存分キレイに掃除できますよ!


R9は個人的に一番カッコイイと思うノートパソコンです。
この小さな筐体の中にいろんなものが効率よく詰まっていて、見ていて飽きません。
無線LANケーブルの配置なども美しいですね。

レッツノートCF-R9の分解で使った道具の紹介

このページで使ったノートパソコンの分解・清掃に役立つ道具類を紹介します。

レッツノートの分解に必須のvessel +00のドライバーレッツノートの分解に必須の精密ピンセットレッツノートの分解にあると便利な基板コネクター抜き



左から、
ベッセルの+00のドライバー
先曲がりのピンセット
基板コネクター抜き

レッツノートの分解に必須のiOpenerレッツノートを分解して掃除するのに必須のエアダスターレッツノートを分解して掃除するのに必須の精密ナットドライバー
レッツノートを分解して掃除するのに必須のヘラ



左から、
iOpener(無線LANアンテナのフタを外す時に使ってる青い三角のヘラもセットで入っています)
エアダスター(中を開けた時の掃除に)
精密ナットドライバー
長めのヘラ

ノートパソコンの分解に役立つ道具の紹介

ノートパソコンの分解・清掃などに役立つ道具類を紹介します。

《左上から時計回りに》
赤ちゃん綿棒
ファンのすき間など掃除に使います。せっかくノートパソコンを分解したなら、掃除もしておきましょう。
エアダスター
これも掃除用です。以前、秋葉原で安いのを買ったら連続使用ができなくて、安物外の銭失いになったことがあります。
すきまノズル
これも掃除用です。自宅でノートパソコンの分解をするので、何でもダスターで吹き飛ばすということはしません。埃やゴミはなるべく掃除機で吸い取って、吸い残しだけエアダスターを使います。 以前は、サンワサプライのバキュームアタッチメントを使ってましたが、掃除機を替えたら入らなりました。自宅の掃除機ホースの内径に合う方をどうぞ。
プラスチックのヘラ
ヘラはプラスチックも1本あった方がいいです。
金属のヘラ(スパッジャー)
金属のヘラで細長いのが1本あるといろいろ使えます。
VESSELのドライバー(+00)
ノートパソコンの分解に重宝するドライバーです。だいたい、これで行けます。
VESSELのボールグリップドライバー(+1)
写真は長さ違いで同じものが2本並んでます。底面のゴム足のとこやモニターのヒンジなど大きいネジに。力のいるねじ回しは大きめの方が接着面積が広くなって開けやすくなります。
精密ピンセット TS-15
ノートパソコンの分解には必需品です。中華製品など安いのだとグニャっとなります。ピンセットは信頼あるものを買いましょう。
ピックアップツール(マグネット)
ネジがなめかけてて出てこないとき磁石で取ったり、小さなネジを中に落としたとき拾うなどwリト活用します。なめかけネジを救った回数は数知れず(写真はiFixitに入っていたツール)
ラジオペンチ
写真のラジオペンチ(プライヤー)は先曲がりタイプです。ロングノーズ、先細など自分の使いやすいのでいいと思います。ジャンクを扱うときは結構使うことがあります。

あると便利なもの。


《左上から時計回りに》
クリーナー
内部の汚れ落としやグリスの塗り直しにも使います。
三角のヘラ
iFixitについてる三角のヘラは、ニコイチなどでモニターの枠を外したりするとき重宝します。スマホの電池交換でも役立ちます(細いすき間に差し込んで、そのまま挟んでおける)。 iPhoneの電池交換で付属品に中華製の三角ヘラがあったので使ったのですが、まったく別物でした。色まで同じ青にしてますが、中華のヘラはその場で壊れたので、自分の道具を出しました。
ネジすべり止め液
ノートパソコンのネジは小さい(細い)のが多いので、ネジがなめることがままあります。ジャンクだとなめかけのネジやなめ切ったネジはよく見かけます。ネジすべりどめ液はなめかけネジに重宝します。
iOpener
ノートパソコンやタブレットの内部にはホットボンドやシール接着がよく使われています。代わりのきかないシールなどは再利用できるように、iOpenerで丁寧に剥がします。

iFixitを買おうか悩んだら? セットのツールがすべて(自分にとって)使えるものではないと考えておきましょう。 自分には不要なツールがほとんどでも、欲しいツールがあるから良いと思える人にオススメです。
類似商品に注意しましょう。 似たようなツールのセットがiFixitより安価で販売されていますが、長く使いたい場合は信頼できるものを選んだほうが良いと思います。
《その他、写真無し》
マグネットシート(水道屋のでもOK)
ネジを分かりやすい配置で置いておけます。空の名刺入れに入れて使うと、作業の途中でフタできるのでなお便利。
ネジ入れに使う箱
同種のネジなどを分けて取っておきます。同じメーカーをよく分解するなど、ネジケースが役立ちます。チャック付きの袋(目薬が入ってるような袋)もねじ入れに使えます。