ジャンクのLet’sNOTE CF-S10分解日記(DVDドライブの不良)

ノートパソコン(Let’s NOTE)のジャンクを分解・清掃・交換・修理→再生させる作業の日記です。

今回の作業PCは【レッツノートCF-S10】のDVDドライブ不良です。

※このページにある写真は、クリックで大きな画像を表示します(別窓)。

今回のLet’s Note S10の状態

知人経由で、レッツノートのDVDドライブ交換を頼まれました。

不良箇所を探すまでもなく、部品交換だけなので簡単そうです。

ドライブ交換を・・と言われていますが、とりあえずパソコンの状態確認をします。
まずはBIOS画面のチェックです。

すると…光学ドライブの電源が《オフ》になっていました。
これでは、DVDドライブが動くはずないですね。

ジャンクノートPCで光学ドライブ電源がオフになってるケース

CF-S9やCF-S10などDVDドライブがついてる機種で、わざわざBIOSをいじってまで光学ドライブの電源をオフにするなんて…と思いますよね。

光学ドライブの電源をオフにしているのは、DVDから起動させない為でしょう。
どこかの会社で使っていた物をまとめて処分したケースなどで、ドライブ電源のオフ設定の中古PCをたまに見かけます。

ショップまわりをしてると、たまに同じ機種の中古パソコンが一度に大量に入ってきている時などがありますよね?
そういう時はBIOSで光学ドライブ電源をオフにしていたり、BIOSロックがかかっていることがあります。

オークションなら同一業者(アカウント)で同じ機種の中古PCをいくつも出品していたりとかですね。

ジャンクPCでDVDドライブが動かない場合は、BIOS画面で、光学ドライブ電源の設定を確認した方が良いです。

BIOS画面の光学ドライブ電源がオフになっているだけなのに「DVDドライブが壊れた!!」と思うケースはよくあります。

レッツノートS9のドライブが自動開閉しなくなった時は? 』のページで、BIOSでのドライブ設定方法があるので参考にして下さい。

CF-S10のDVDドライブを交換する場合

今回は、BIOSの設定変更だけで済みましたが、ドライブの交換方法も書いておきます。

と言っても、中まで開けるだけで、交換自体は特に難しいことはないです。

CF-S10の分解方法は、CF-S10と同じです。
ノートパソコン Let’sNOTE CF-S9の分解(図解) 』を参考にして下さい。

レッツノートCF-S10でDVDドライブを交換する

ドライブ部分(黄色い線で囲んであるところ)の交換だけです。

ピンクの印のケーブルをはずしてドライブケーブルごと取り換えるか、黒いテープの下からドライブケーブル(青い線)を外すかします。

ドライブ部分を取り替えて、ケーブルを挿し直せば、交換完了です。

レッツノートCF-S10でDVDドライブを持ち上げたところ

上の写真は、ケーブルはつないだまま、ドライブ部分だけ持ち上げたところです。

レッツノートのDVDドライブは、上に乗っているだけです。
交換時は、丸い突起物のところとDVDドライブ裏の穴を合わせて載せます。

ノートパソコンの分解に役立つ道具の紹介

ノートパソコンの分解・清掃などに役立つ道具類を紹介します。

《左上から時計回りに》
赤ちゃん綿棒
ファンのすき間など掃除に使います。せっかくノートパソコンを分解したなら、掃除もしておきましょう。
エアダスター
これも掃除用です。以前、秋葉原で安いのを買ったら連続使用ができなくて、安物外の銭失いになったことがあります。
すきまノズル
これも掃除用です。自宅でノートパソコンの分解をするので、何でもダスターで吹き飛ばすということはしません。埃やゴミはなるべく掃除機で吸い取って、吸い残しだけエアダスターを使います。 以前は、サンワサプライのバキュームアタッチメントを使ってましたが、掃除機を替えたら入らなりました。自宅の掃除機ホースの内径に合う方をどうぞ。
プラスチックのヘラ
ヘラはプラスチックも1本あった方がいいです。
金属のヘラ(スパッジャー)
金属のヘラで細長いのが1本あるといろいろ使えます。
VESSELのドライバー(+00)
ノートパソコンの分解に重宝するドライバーです。だいたい、これで行けます。
VESSELのボールグリップドライバー(+1)
写真は長さ違いで同じものが2本並んでます。底面のゴム足のとこやモニターのヒンジなど大きいネジに。力のいるねじ回しは大きめの方が接着面積が広くなって開けやすくなります。
精密ピンセット TS-15
ノートパソコンの分解には必需品です。中華製品など安いのだとグニャっとなります。ピンセットは信頼あるものを買いましょう。
ピックアップツール(マグネット)
ネジがなめかけてて出てこないとき磁石で取ったり、小さなネジを中に落としたとき拾うなどwリト活用します。なめかけネジを救った回数は数知れず(写真はiFixitに入っていたツール)
ラジオペンチ
写真のラジオペンチ(プライヤー)は先曲がりタイプです。ロングノーズ、先細など自分の使いやすいのでいいと思います。ジャンクを扱うときは結構使うことがあります。

あると便利なもの。


《左上から時計回りに》
クリーナー
内部の汚れ落としやグリスの塗り直しにも使います。
三角のヘラ
iFixitについてる三角のヘラは、ニコイチなどでモニターの枠を外したりするとき重宝します。スマホの電池交換でも役立ちます(細いすき間に差し込んで、そのまま挟んでおける)。 iPhoneの電池交換で付属品に中華製の三角ヘラがあったので使ったのですが、まったく別物でした。色まで同じ青にしてますが、中華のヘラはその場で壊れたので、自分の道具を出しました。
ネジすべり止め液
ノートパソコンのネジは小さい(細い)のが多いので、ネジがなめることがままあります。ジャンクだとなめかけのネジやなめ切ったネジはよく見かけます。ネジすべりどめ液はなめかけネジに重宝します。
iOpener
ノートパソコンやタブレットの内部にはホットボンドやシール接着がよく使われています。代わりのきかないシールなどは再利用できるように、iOpenerで丁寧に剥がします。

iFixitを買おうか悩んだら? セットのツールがすべて(自分にとって)使えるものではないと考えておきましょう。 自分には不要なツールがほとんどでも、欲しいツールがあるから良いと思える人にオススメです。
類似商品に注意しましょう。 似たようなツールのセットがiFixitより安価で販売されていますが、長く使いたい場合は信頼できるものを選んだほうが良いと思います。
《その他、写真無し》
マグネットシート(水道屋のでもOK)
ネジを分かりやすい配置で置いておけます。空の名刺入れに入れて使うと、作業の途中でフタできるのでなお便利。
ネジ入れに使う箱
同種のネジなどを分けて取っておきます。同じメーカーをよく分解するなど、ネジケースが役立ちます。チャック付きの袋(目薬が入ってるような袋)もねじ入れに使えます。