バラバラのパーツでもらったノートパソコンZENBOOK(UX303U)を組み立てる

2019-09-16

知人にASUSのノートパソコンをもらいました。
ただし、パーツがばらばらの状態なので、自分で組み立てないといけません。

今回は、ZENBOOKのUX303Uのパーツを組み立てて使えるようにします。

※このページにある写真は、クリックで大きな画像を表示します(別窓)。

パーツがばらばらの状態で届いたZENBOOK「UX303U」

知人からノートパソコンをもらいました。
ASUSのノートパソコンZENBOOKです。

ZENBOOKのUX303Uの箱

箱を開けると…

ZENBOOKのUX303Uの箱を開けたところ

中身は見事にバラバラの状態です。
上の写真で、右側のマザーボード(袋に載せてる)が交換用のマザーボードらしいです。

ZENBOOK(UX303U)の箱の中身
袋の中身を全部出してみます。

ZENBOOKのUX303Uのパーツを出してみた

左が底面のフタで、その上にある黒いのが電源と交換用のマザーボードです。
中央下部のマザーボードは壊れてるとのことなので、使えるパーツ(ファン、コネクタ、メモリ)を外します。

壊れてるマザーボードからファン、コネクタ、メモリを外す

ファンはネジ(ピンク色の○)とコネクタ(緑色の印)を外します。
メモリは、左上のシールの下にあります。
無線LANなどをつなぐコネクタは、上の写真の左下から出てるオレンジのケーブルです。

これらのパーツを組み立てて使えるZENBOOKを作りたいと思います。

ZENBOOK「UX303U」のパーツを組み立てる

ヒートシンクに残ってるグリスをきれいにします。

ZENBOOKのUX303Uのヒートシンク

グリスクリーナーで掃除して、ファンをはめる方向を確認します。

ZENBOOKのUX303Uのヒートシンクとファンの位置

ファンは2個ありますが…✕のついてる方は今回使いませんでした。
(これは後述します)

交換用マザーボードにファンを載せてグリスを塗る

交換用のマザーボードにファンを取り付けて、CPU上にグリスを塗ります。

ファンは先ほどの要領でネジ止め(ピンク色の○)して、コネクタ(緑色の印)を挿します。

CPUも一度キレイにしてから、グリスを塗りました。
ノートパソコンは小さいのでグリス塗りには爪楊枝を使います。

上の写真を見ると、右上のはがしたシールの下が空っぽです!
2枚のマザーボードを比べると、微妙に違うものでした。

壊れたマザーボード交換用のマザーボード

(左)壊れたUX303Uのマザーボード
(右)交換用のUX303Uのマザーボード

左のフィルムが貼ってるパーツには「NVIDIA」とあるので、グラボと思われます。
その上に2つ並んでる黒いパーツはグラボ用のメモリでしょうか。
でも、交換用のマザーボードにはどちらもありません。

2枚のマザーボードの違い

小さい方のファンをつなぐケーブルの差込口(ピンク色の○)がありません。
ファンを固定するためと思われるネジの土台も空っぽです。

交換用のUX303Uのマザーボードは、壊れてる方とは別物のようですね。

GT940M付きのUX303U用マザーボード
画面が映ればいいだろうくらいのUX303U用マザーボード

グラボ性能だけでなく、CPUもi7からi5にグレードダウンしてるみたいですが…
i5でも充分だし、ゲームもしないので、画面のキレイさも気になりません。

続けて、組み立てしていきます!
2つあったファンは大きい方だけ使います。
(小さいファンは使わない)

交換用マザーボードにケーブルをつける

先ほど外したケーブルも交換用マザーボードにつなぎます。
ピンク色の印

交換用マザーボードにヒートシンクを合わせる

交換用マザーボードにヒートシンクを載せて、ネジ止めします。
4つのネジは対角線ごとに締めるとしっかりはまります。

各種パーツを載せたUX303Unoマザーボード

メモリも差し込んだので、マザーボードをケースに入れます。

ZENBOOK UX303Uのケース

上の写真は、空っぽのノートパソコンケースです。

マザーボードをケースにはめるときはコネクタの差込口を合わせるように

ノートパソコンのマザーボードをケースにはめるときは、コネクタ類の差込口を合わせるようにして入れます。

UX303Uのキーボードケーブル

マザーボードをケースに載せるときに、ひとつ注意点があります。

ZENBOOKのUX303Uではマザーボードにキーボードケーブルを通す穴が開いてるので、マザーボードをケース本体にはめるとき、ケーブルを通します。
上の写真では、中央の青いケーブルがキーボードケーブルです。
マザーボードを載せたら、ケーブルやコネクタ類を挿していきます。

UX303Uの内部でケーブルやコネクタ類を挿すところ
ZENBOOK UX303Uのマザーボード上でネーブルやコネクタ類を挿すところに印をつけました。

zenbookのux303uでマザーボードに各種ケーブルやコネクタを挿す

ピンク色の印がコネクタをはめたところです。

黃緑色の印で中央が電源ケーブルの差込口です。
右上にも黃緑色の印がありますが、これは無線LANなどのコネクタです。

最下部の中央にある黄色い印にはスピーカーケーブルを通すところです。
赤い印は、2.5インチのHDD(SSD)をはめるところです。

ノートパソコンでは、コネクタやケーブルの差込口の位置や形状を見れば、どれがどこにはまるのか大体分かります。
長さ的にちょうど良くて、差込口がはまるところへ挿せば、おおむね正解です。

zenbbokのUX303Uの各種コネクタ類

マザーボードの中央付近を大きく写したところになります。

これで本当に動くのか、とりあえず電源を入れてみます!

ばらばらパーツから組み立てたUX303Uが起動した

問題なく、ZENBOOKが起動しました。
使えると分かったので、HDDも新しいSSDに取り替えます。

ZENBOOKのUX303UでHDDをSSDに変えて、無線LANが使えるか確認する

元から付いていたHDDで起動したので、新しいSSDに入れ替えします。

UX303UでHDD、SSDを換装する
HDDやSSDを入れ替える場合は、底面のフタを開ければ、すぐ取り替えられます。

UX303UでHDDやSSDを換装する

戻すときは、右下の重ね方に注意します。
電源の下へ潜らせないと、浮いてしまいます。

4箇所のネジ(ピンク色の印)を外せば、HDDケースが取り出せます。

UX303UのHDDをSSDに変える

側面の4つのネジを取ってHDDを外して、SSDをケースへ入れます。

UX303Uの内部
ZENBOOKのUX303Uの内部は、こんな感じになります。

ZENBBOOKのUX303Uの内部

下部1/3の真っ黒いのは電源です。
電源の両角にはスピーカーを載せて、間にスピーカーを通しています。

ところどころ、ネジがありませんが、やむを得ずです。
ネジの数が全然足りないので、必要なところだけネジ止めしています。
(家に有るネジ類では合うものがなかったので)

ZENBOOKのUX303Uの底面ネジ図

UX303Uの底面です。
○印がネジの箇所です。

ピンク色の○も左上、左下、右下、上部中央だけしかネジがありません。
右上はゴム足のところへネジを閉めて、上部3箇所と下部は両角だけ、計5本だけネジ止めしています。
黄色い○は本当はゴム足があるはずだが、ない)

UX303UでSSDを認識してインストール画面が出た

新しく入れたSSDが認識され、インストール画面が表示されました。
無線LANが使えるか確認し忘れたので、Ubuntuを入れてみます。

UX303Uで無線LANが使えるかどうかTry ubuntuを入れてみる

ASUSパソコンは《F2》を押しながら電源を入れて、BIOS画面を出します。
USBで起動できるようにして、ubuntuの起動USBを挿します。
Try Ubuntuを選択します。

パーツから組み立てたZENBOOKのUX303Uで無線LANが使えた

ブラウザでYahoo!ページを開いたところ、最新の情報が表示されました。
上部のタスクトレイには無線LANのマークも表示されています。
ネットが使えることも確認できたので、これで組立作業は完了です!

箱の中身の写真で右上にあるケーブルは使いませんでした。
それと、小さい方のファンと壊れたマザーボードが不用パーツです。

ZENBOOK(UX303U)の組み立てに役立つ道具

ノートパソコンZENBOOK(UX303U)の組み立てで使ったのは以下の道具です。

ノートパソコンの分解に役立つ道具の紹介

ノートパソコンの分解・清掃などに役立つ道具類を紹介します。

《左上から時計回りに》
赤ちゃん綿棒
ファンのすき間など掃除に使います。せっかくノートパソコンを分解したなら、掃除もしておきましょう。
エアダスター
これも掃除用です。以前、秋葉原で安いのを買ったら連続使用ができなくて、安物外の銭失いになったことがあります。
すきまノズル
これも掃除用です。自宅でノートパソコンの分解をするので、何でもダスターで吹き飛ばすということはしません。埃やゴミはなるべく掃除機で吸い取って、吸い残しだけエアダスターを使います。 以前は、サンワサプライのバキュームアタッチメントを使ってましたが、掃除機を替えたら入らなりました。自宅の掃除機ホースの内径に合う方をどうぞ。
プラスチックのヘラ
ヘラはプラスチックも1本あった方がいいです。
金属のヘラ(スパッジャー)
金属のヘラで細長いのが1本あるといろいろ使えます。
VESSELのドライバー(+00)
ノートパソコンの分解に重宝するドライバーです。だいたい、これで行けます。
VESSELのボールグリップドライバー(+1)
写真は長さ違いで同じものが2本並んでます。底面のゴム足のとこやモニターのヒンジなど大きいネジに。力のいるねじ回しは大きめの方が接着面積が広くなって開けやすくなります。
精密ピンセット TS-15
ノートパソコンの分解には必需品です。中華製品など安いのだとグニャっとなります。ピンセットは信頼あるものを買いましょう。
ピックアップツール(マグネット)
ネジがなめかけてて出てこないとき磁石で取ったり、小さなネジを中に落としたとき拾うなどwリト活用します。なめかけネジを救った回数は数知れず(写真はiFixitに入っていたツール)
ラジオペンチ
写真のラジオペンチ(プライヤー)は先曲がりタイプです。ロングノーズ、先細など自分の使いやすいのでいいと思います。ジャンクを扱うときは結構使うことがあります。

あると便利なもの。


《左上から時計回りに》
クリーナー
内部の汚れ落としやグリスの塗り直しにも使います。
三角のヘラ
iFixitについてる三角のヘラは、ニコイチなどでモニターの枠を外したりするとき重宝します。スマホの電池交換でも役立ちます(細いすき間に差し込んで、そのまま挟んでおける)。 iPhoneの電池交換で付属品に中華製の三角ヘラがあったので使ったのですが、まったく別物でした。色まで同じ青にしてますが、中華のヘラはその場で壊れたので、自分の道具を出しました。
ネジすべり止め液
ノートパソコンのネジは小さい(細い)のが多いので、ネジがなめることがままあります。ジャンクだとなめかけのネジやなめ切ったネジはよく見かけます。ネジすべりどめ液はなめかけネジに重宝します。
iOpener
ノートパソコンやタブレットの内部にはホットボンドやシール接着がよく使われています。代わりのきかないシールなどは再利用できるように、iOpenerで丁寧に剥がします。

iFixitを買おうか悩んだら? セットのツールがすべて(自分にとって)使えるものではないと考えておきましょう。 自分には不要なツールがほとんどでも、欲しいツールがあるから良いと思える人にオススメです。
類似商品に注意しましょう。 似たようなツールのセットがiFixitより安価で販売されていますが、長く使いたい場合は信頼できるものを選んだほうが良いと思います。
《その他、写真無し》
マグネットシート(水道屋のでもOK)
ネジを分かりやすい配置で置いておけます。空の名刺入れに入れて使うと、作業の途中でフタできるのでなお便利。
ネジ入れに使う箱
同種のネジなどを分けて取っておきます。同じメーカーをよく分解するなど、ネジケースが役立ちます。チャック付きの袋(目薬が入ってるような袋)もねじ入れに使えます。