HPのノートパソコン「Pavillion db6」の動作確認と分解【画像】

「分解しても構わないいノートパソコンが欲しい〜」と言ったところ、知人から動作不良のノートパソコン(Pavillion db6)が届きました。
起動したりしなかったりするらしいです。

今回は、Pavillion db6の動作不良の状態確認と分解をします。

※このページにある写真は、クリックで大きな画像を表示します(別窓)。

ノートパソコンPavillion db6の状態確認

届いたのは、割と新しめのcore i7のノートパソコンです。
HPのPavillion db6とあります。
HPのノートパソコンは初めてなので嬉しいです♪

ただし、すでに分解された後で、ネジも元に戻してない状態。

▼Pavillion db6のネジ群

pavillion db6のネジ群

2袋に分けてあるのは外側の底面ネジと中のネジという意味でしょうか。
ネジが団子状態なので、とりあえずネジの仕分けをしました。

外側と思しきネジは数種類で分類できました。
が、内部のネジは同じネジがほとんどなく、色も太さも長さもバラバラのネジが20本以上ありました(><)

とりあえず、ノートパソコンの状態を確認します。
電源を入れると、ふつうにWindowsが起動します。

バッテリーは充電しない状態でした。

▼バッテリーが充電しない状態

pavillion db6バッテリーが充電しない状態

分解OKが前提のノートPCなので、中を開けてみます(笑)

ノートパソコンPavillion db6の分解

▼Pavilion db6の底面図

pavillion db6の底面図

底面のネジ図です(ピンク色の○)。

▼Pavilion db6の底面のフタを開けたところ

pavillion db6の底面のフタを開けたところ

底面中央のフタを開けたところです。
バッテリーも外します。

▼Pavilion db6のDVDドライブを外したところ

pavillion db6のDVDドライブを外したところ

DVDドライブを外すと、中にネジが3箇所あるので、それも外します。
DVDドライブのユニットを外してネジを外すタイプはよく見かけます。

今回ははじめからネジがない状態で届きましたが…
先ほどの底面のフタを開けた際、ドライブを固定してるネジを外さないとドライブが出せません。

▼HDDカバー下にあるネジ

pavillion db6のHDDカバー下にあるネジ

カバーを外して中を見たいので、フタを開けて見える部分のネジは外します。

気付きにくいネジは2箇所あります。

ひとつがHDDのカバー下です。
HDD部分はカバーで覆われていて見えにくいですが、その下にもネジがあり、これを外さないと開けられません。
カバーは切れやすいので上側だけめくってネジを外します。

▼無線LANモジュール脇のネジ

pavillion db6無線LANモジュール脇のネジ

もう一箇所、無線LANモジュールの左脇にあるネジ(ピンク色の○)も見えにくいですが、忘れずに外します。

これで、キーボードが外れます。

▼Pavilion db6のキーボードを外す

pavillion Pavilion db6のキーボードを外す

キーボードは下側に爪が5〜6箇所あるので、上方向へずらすような感じで外すといいです。
全部外す前に、中央下にあるキーボードケーブルを外します。

黒いレバー(ピンク色の印)を起こせば、ケーブルは外れます。

▼Pavilion db6のキーボード下のネジ

pavillion Pavilion db6のキーボード下のネジ

キーボードを外したら、トップカバーを留めているネジを全部外します(青い印)。
トップカバーとつながってるケーブル(ピンク色の印)も外しておきます。

▼トップカバーを外す

pavillion db6トップカバーを外す

ヘラなどを差し込んで、トップカバーを外します。
大きなノートパソコンの割には、外しやすいトップカバーでした。

▼Pavilion db6のトップカバーを開けたところ

pavillion db6のトップカバーを開けたところ

トップカバーが外れ、マザーボードが見えるようになりました。

▼マザーボード上のケーブル

pavillion db6マザーボード上のケーブル

マザーボードも外したいので、ケーブルやコネクタ類を全部外します(ピンク色の印)。
ネジ(緑色の印)も外します。

マザーボード右上端の裏に電源ケーブルがつながってるので注意。

▼マザーボードをひっくり返したところ

pavillion db6マザーボードをひっくり返したところ

電源ケーブルだけ残してひっくり返したところです(ピンク色の印)。
電源ケーブルは固いので、いったんひっくり返してから外した方が外しやすいです。

電源ケーブルを外せば、マザーボードが完全にはずれます。

▼pavillion db6のマザーボード(裏表)

pavillion db6のマザーボード

pavillion db6

パソコン本体から外したマザーボードの裏と表です。

▼ファンに錆っぽい汚れ

pavillion db6ファンに錆っぽい汚れ

マザーボードで特に気になる箇所はありませんでしたが…内部は錆まじりの埃?で汚れていました。
ファンも錆っぽい砂?埃?で汚れていたので、エアダスターと綿棒でキレイにします。

マザーボード上もあちこち見てみましたが、特に劣化してそうなところは見当たりませんでした。
元に戻して状態の確認をしてみます。

ノートパソコンPavillion db6の状態確認

起動したりしなかったりするとのことなので、起動→終了を繰り返してみます。

▼エラー表示が出た

pavillion db6

何度か電源のON/OFFを繰り返してみると、エラー表示が出ました。
ディスクエラーですが、これならCtr+Alt+Delするだけで通常起動します。

念のために、HDDを別のと交換してみます。

▼HDDとケース

pavillion db6のHDDとケース

写真はHDDユニットを外したところです。
下側がHDDのケース、右側がHDDのケーブルです。

HDDを交換しても、ディスクエラーは変わりません。

▼HDDを認識できてない

pavillion db6でHDDを認識しないエラー

HDDを認識できないと言われるようになりました。
HDD自体ではなく、ケーブルかマザボの方でHDD認識できないエラーが出るようです。

HDDではなく、USBでの起動をテストしてみます。

▼USBからLinuxMINTを入れてみる

pavillion db6にUSBからLinuxMINTを入れてみる

LinuxMINTが入ったUSBから起動してみると、問題なくインストール画面まで行きます。

ただインストール直前で、ディスクの空き容量がないと言われました。
やはり、HDDが認識できないようです。

HDDの接続ケーブルか、マザボ側でHDDが認識できないようです。

ですが今回は、原因の確認ができたところで終了です。

直したい場合はまずHDDケーブルを変えてみて、症状が変わらなければマザボ自体を交換します。
それとバッテリーが充電しないので、バッテリーも交換する必要がありますね。

ノートパソコンの分解に役立つ道具の紹介

ノートパソコンの分解・清掃などに役立つ道具類を紹介します。

《左上から時計回りに》
赤ちゃん綿棒
ファンのすき間など掃除に使います。せっかくノートパソコンを分解したなら、掃除もしておきましょう。
エアダスター
これも掃除用です。以前、秋葉原で安いのを買ったら連続使用ができなくて、安物外の銭失いになったことがあります。
すきまノズル
これも掃除用です。自宅でノートパソコンの分解をするので、何でもダスターで吹き飛ばすということはしません。埃やゴミはなるべく掃除機で吸い取って、吸い残しだけエアダスターを使います。 以前は、サンワサプライのバキュームアタッチメントを使ってましたが、掃除機を替えたら入らなりました。自宅の掃除機ホースの内径に合う方をどうぞ。
プラスチックのヘラ
ヘラはプラスチックも1本あった方がいいです。
金属のヘラ(スパッジャー)
金属のヘラで細長いのが1本あるといろいろ使えます。
VESSELのドライバー(+00)
ノートパソコンの分解に重宝するドライバーです。だいたい、これで行けます。
VESSELのボールグリップドライバー(+1)
写真は長さ違いで同じものが2本並んでます。底面のゴム足のとこやモニターのヒンジなど大きいネジに。力のいるねじ回しは大きめの方が接着面積が広くなって開けやすくなります。
精密ピンセット TS-15
ノートパソコンの分解には必需品です。中華製品など安いのだとグニャっとなります。ピンセットは信頼あるものを買いましょう。
ピックアップツール(マグネット)
ネジがなめかけてて出てこないとき磁石で取ったり、小さなネジを中に落としたとき拾うなどwリト活用します。なめかけネジを救った回数は数知れず(写真はiFixitに入っていたツール)
ラジオペンチ
写真のラジオペンチ(プライヤー)は先曲がりタイプです。ロングノーズ、先細など自分の使いやすいのでいいと思います。ジャンクを扱うときは結構使うことがあります。

あると便利なもの。


《左上から時計回りに》
クリーナー
内部の汚れ落としやグリスの塗り直しにも使います。
三角のヘラ
iFixitについてる三角のヘラは、ニコイチなどでモニターの枠を外したりするとき重宝します。スマホの電池交換でも役立ちます(細いすき間に差し込んで、そのまま挟んでおける)。 iPhoneの電池交換で付属品に中華製の三角ヘラがあったので使ったのですが、まったく別物でした。色まで同じ青にしてますが、中華のヘラはその場で壊れたので、自分の道具を出しました。
ネジすべり止め液
ノートパソコンのネジは小さい(細い)のが多いので、ネジがなめることがままあります。ジャンクだとなめかけのネジやなめ切ったネジはよく見かけます。ネジすべりどめ液はなめかけネジに重宝します。
iOpener
ノートパソコンやタブレットの内部にはホットボンドやシール接着がよく使われています。代わりのきかないシールなどは再利用できるように、iOpenerで丁寧に剥がします。

iFixitを買おうか悩んだら? セットのツールがすべて(自分にとって)使えるものではないと考えておきましょう。 自分には不要なツールがほとんどでも、欲しいツールがあるから良いと思える人にオススメです。
類似商品に注意しましょう。 似たようなツールのセットがiFixitより安価で販売されていますが、長く使いたい場合は信頼できるものを選んだほうが良いと思います。
《その他、写真無し》
マグネットシート(水道屋のでもOK)
ネジを分かりやすい配置で置いておけます。空の名刺入れに入れて使うと、作業の途中でフタできるのでなお便利。
ネジ入れに使う箱
同種のネジなどを分けて取っておきます。同じメーカーをよく分解するなど、ネジケースが役立ちます。チャック付きの袋(目薬が入ってるような袋)もねじ入れに使えます。