自作キーボード『torabo_tsuki』の組み立て手順(動画有り)

自作キーボード『torabo_tsuki』を組み立てたので、手順を紹介します。

torabo_tsukiは、のぎけす屋さんの作品です。
torabo_tsuki トラックボール付き無線分割キーボードキット

・トラックボール付き
・無線(電池式)
・左右分割

とても人気のある商品で注文から約2ヶ月でようやく届きました(^^)

torabo_tsukiの組み立てに購入したもの

torabo_tsuki トラックボール付き無線分割キーボードキット (S) の制作キット【BMP同梱版】
送料込みで合計 30,730円です。

その他、自分で用意するもの。
夫は大変な自作キーボードマニアなので、たいていのものは家にあります。
今回はBMP同梱版を購入したため、他に買ったものはありません。

はじめて自作キーボードを組み立てる人やそこまで沼ってない人は、以下のものを揃えて下さい。

キースイッチMX(S=34個、M=42個、L=56個)
キースイッチChoc 5個
キーキャップ(スイッチ個数分)

→ 急ぎなら遊舎工房とかおススメです。
実物を見られるし、スイッチも触れます。

→ 日程に余裕があれば、AliExpressが安いです。

AliExpress MX Keyswitch 検索結果ページとかで探せます。
いろいろあります。
例えば、こんな感じです。
silent white 110個 2,825円(送料無料)
商品到着まで1〜2ヶ月とかの商品も結構あるんで、納期を確認してください。

Kailh-choc red 30個 2,477円(送料無料)

キーキャップもあります。
というか、見知らぬサイトで売ってるのもアリと同じショップから届いたりします。

AliExpress MX Keycaps 検索結果ページ
AliExpress Keycaps low profile検索結果ページ

コンスルー
コンスルー12ピン 25mm(242円/本)

トラックボール(34mm)
Amazonでトラックボール(34mm)の検索結果ページ

単三電池(2本)
BLE Micro Pro(BMP同梱でない場合)
※遊舎工房でBLE Micro Proを見ても在庫切れ。しかも、販売元がのぎけす屋になってるので、素直に同梱版を買うのが良いのではないでしょうか。

工具類は以下の通りです。
・はんだセット
・ニッパー
・カッター
・やすり
・ドライバー
・USBケーブル(とPC)

私が使った工具類は最下部にて紹介しています。

自作キーボード『torabo_tsuki』の組み立て手順

組立時は必ず、公式ビルドガイドを確認してください。

1) BLE Micro Proにファームウェアと設定を書き込む

ここは省略します。

2) 基板の切り離し
・メインプレート(はんだ済みのやつ)
・トッププレート(四角い枠だけのやつ)
・ボトムプレート(真っ黒い板状のやつ)

自分の好みに合わせて切り離します。
公式は左トラックボールでしたが、夫は右トラックボールですので、公式ビルドガイドとは逆向きになります。

▼右トラックボール
右トラックボール〜自作キーボード『torabo_tsuki』の組み立て手順

プレートを重ねて置いてるので見にくいですが…

ニッパーでカットしたら、やすりで出っ張りを削ります。
あまり目の細かいやすりだとイライラします。
何なら金属のやすりでもいいと思います。
夫は、100均の爪やすりで削りました。

3) 電池ケース、リセットスイッチをはんだ付け


動画が見られない時のURL→ https://youtu.be/21c7hYJnPYo

電池ケースと基板側の+と-の位置を合わせて重ねます。
すき間ができないようマスキングテープで止めます。
フラックスを塗って、はんだ付けします。

左右両方はんだ付けします。

リセットスイッチもマスキングテープで止めます。
フラックスを塗って、はんだ付けします。

はんだ付けしたら、基板から飛び出てる部分をニッパーで切り落とします。
ビニル袋の中で切ると、破片が飛び散らないので安全です。

遠慮がちに切ると後でスイッチがはまりません。

4) メイン基板にBLE Micro Proをコンスルーでセットする

トラックボールをつける側をマスターにします。

BMPの平らな面に12ピンコンスルーを載せます。
公式ページの写真を見ながら、右上と左下を1つずつ開けた状態にして載せます。

コンスルーには向きがあります。

▼コンスルーの向き
コンスルーの向き〜自作キーボード『torabo_tsuki』の組み立て手順

コンスルーには、窓の有る側と窓のない側があります。
コンスルーをPro Microに挿す時は、どちらのピンヘッダも窓側が同じ方を向くように挿します。

5) トッププレートにスペーサーをネジ止めする

▼ネジ止め箇所
ネジ止め箇所〜自作キーボード『torabo_tsuki』の組み立て手順

赤い◯印が長いスペーサー、黄緑の◯印が短いスペーサーです。

※画像処理を間違えて半透明になってて、申し訳ない。

6) トラックボールケースにベアリングをネジ止めする

上の動画は途中(トラックボールの作業辺り)から開始します。

ネジ止めしたら、必ずベアリングを回してみること。
上部2つはすぐハマります。
下部は横穴からネジにベアリングを挿した状態でドライバーごと差し込みます。

7) センサー基板をセットする

センサー基板にフレキシブルケーブルを差し込みます。
黒い爪を持ち上げてから、青いテープが上に見えるようにして差し込みます。

ケーブルを差し込んだら、センサー基板をトラックボールケースのお尻に差し込みます。
グイグイ奥まで差し込んで下さい。

▼センサー基板をトラックボールケースに差し込む
センサー基板をトラックボールケースに差し込む〜自作キーボード『torabo_tsuki』の組み立て手順

私はケースの外側に合わせて一度失敗しました。
写真は、やり直した時の差し込み具合です。
一番奥まで差し込みます。

8) フレキシブルケーブルをメイン基板にも差し込む

黒い爪を持ち上げてフレキシブルケーブルを差し込みます。
青いテープが上に来るように挿して下さい。

フレキシブルケーブルの向きは確認してください。

マスター側をUSBケーブルで接続して、Status.txtを開きます。
OKになっていれば正しいです。
NGをなら、向きが逆になってるか、きちんと差し込まれてないです。

公式ページの写真だとケーブルの表面に文字印刷があるので、そちらが上なのかなと思い、一度目は間違えてしまいました。
フレキシブルケーブルは結構文字ありなしが変わるというか、出荷ごとに違う可能性もあります。

フレキシブルケーブルが正しく差し込まれたら、トラックボールの動きを確認します。
我が家にはトラックボールがあったので、載せて確認しました。

トラックボールがなければ、レンズの上を指で動かしたりして見て下さい。
マウスカーソルが動けば、センサーは正常に動作しています。

確認が終わったら、USBケーブルは外します。

9) ボトムプレートを取り付けて、トラックボールケースをネジ止めする

水兵に穴が開いてるので、好きな位置にネジ止めできます。

10) キースイッチ、キーキャップをはめる

▼torabo_tsukiの出来上がり
キースイッチ、キーキャップをはめて出来上がり〜自作キーボード『torabo_tsuki』の組み立て手順

torabo_tsukiの組み立てに使える工具

自作キーボード「torabo_tsuki」の組み立てに使った道具は以下の通りです。

マスキングテープ
フラックス
こて先ポリッシャー
ニッパー(先細)
はんだごて
こて台
ドライバー
ピンセット
はんだ
こて先 1.6D型 T18-D16
カッターマット
USB Type C ケーブル

ノートパソコンの分解に役立つ道具の紹介

ノートパソコンの分解・清掃などに役立つ道具類を紹介します。

《左上から時計回りに》
赤ちゃん綿棒
ファンのすき間など掃除に使います。せっかくノートパソコンを分解したなら、掃除もしておきましょう。
エアダスター
これも掃除用です。以前、秋葉原で安いのを買ったら連続使用ができなくて、安物外の銭失いになったことがあります。
すきまノズル
これも掃除用です。自宅でノートパソコンの分解をするので、何でもダスターで吹き飛ばすということはしません。埃やゴミはなるべく掃除機で吸い取って、吸い残しだけエアダスターを使います。 以前は、サンワサプライのバキュームアタッチメントを使ってましたが、掃除機を替えたら入らなりました。自宅の掃除機ホースの内径に合う方をどうぞ。
プラスチックのヘラ
ヘラはプラスチックも1本あった方がいいです。
金属のヘラ(スパッジャー)
金属のヘラで細長いのが1本あるといろいろ使えます。
VESSELのドライバー(+00)
ノートパソコンの分解に重宝するドライバーです。だいたい、これで行けます。
VESSELのボールグリップドライバー(+1)
写真は長さ違いで同じものが2本並んでます。底面のゴム足のとこやモニターのヒンジなど大きいネジに。力のいるねじ回しは大きめの方が接着面積が広くなって開けやすくなります。
精密ピンセット TS-15
ノートパソコンの分解には必需品です。中華製品など安いのだとグニャっとなります。ピンセットは信頼あるものを買いましょう。
ピックアップツール(マグネット)
ネジがなめかけてて出てこないとき磁石で取ったり、小さなネジを中に落としたとき拾うなどwリト活用します。なめかけネジを救った回数は数知れず(写真はiFixitに入っていたツール)
ラジオペンチ
写真のラジオペンチ(プライヤー)は先曲がりタイプです。ロングノーズ、先細など自分の使いやすいのでいいと思います。ジャンクを扱うときは結構使うことがあります。

あると便利なもの。


《左上から時計回りに》
クリーナー
内部の汚れ落としやグリスの塗り直しにも使います。
三角のヘラ
iFixitについてる三角のヘラは、ニコイチなどでモニターの枠を外したりするとき重宝します。スマホの電池交換でも役立ちます(細いすき間に差し込んで、そのまま挟んでおける)。 iPhoneの電池交換で付属品に中華製の三角ヘラがあったので使ったのですが、まったく別物でした。色まで同じ青にしてますが、中華のヘラはその場で壊れたので、自分の道具を出しました。
ネジすべり止め液
ノートパソコンのネジは小さい(細い)のが多いので、ネジがなめることがままあります。ジャンクだとなめかけのネジやなめ切ったネジはよく見かけます。ネジすべりどめ液はなめかけネジに重宝します。
iOpener
ノートパソコンやタブレットの内部にはホットボンドやシール接着がよく使われています。代わりのきかないシールなどは再利用できるように、iOpenerで丁寧に剥がします。

iFixitを買おうか悩んだら? セットのツールがすべて(自分にとって)使えるものではないと考えておきましょう。 自分には不要なツールがほとんどでも、欲しいツールがあるから良いと思える人にオススメです。
類似商品に注意しましょう。 似たようなツールのセットがiFixitより安価で販売されていますが、長く使いたい場合は信頼できるものを選んだほうが良いと思います。
《その他、写真無し》
マグネットシート(水道屋のでもOK)
ネジを分かりやすい配置で置いておけます。空の名刺入れに入れて使うと、作業の途中でフタできるのでなお便利。
ネジ入れに使う箱
同種のネジなどを分けて取っておきます。同じメーカーをよく分解するなど、ネジケースが役立ちます。チャック付きの袋(目薬が入ってるような袋)もねじ入れに使えます。