HDDからSSDにデータをコピーして、壊れたパソコン「DELL Vostro 3800」を再生する

今回は壊れたデスクトップPCからHDDを取り出し、SSDにデータをコピーして再び使えるようにします。

元のパソコンはDELL Vostro 3800です。
旅先で親類にパソコンを見て欲しいと頼まれたのですが、どうやら電源が壊れていたようです。
夫がHDDとメモリを取り出して、持ち帰りました。

帰宅後、HDDからSSDにデータ移行して使えるようにしてから、パソコンを送り返します。

※このページにある写真は、クリックで大きな画像を表示します(別窓)。

壊れたデスクトップPCを再生するのに必要なもの

パソコンを再生するに当たって、以下のものを購入します。

☑ DELL Vostro 3800の中古パソコン
☑ SSD(1TB)

i5にグレードアップして、メモリも4GBから8GBに増やします。
1万円以内で中古のVostroが入手できました。

SSDは新規で購入します。
元のHDDが500GBだったので、余裕をもって1TBのSSDを購入しました。

中古で購入したパソコンの内容を確認する

中古で購入したDELLのVostro3800です。

中古で購入したDELLのVostro3800

外側に傷がありますが、パソコンが動けば問題ありません。

中古で購入したDELLのVostro3800を起動するためのモニターケーブルと電源ケーブル

購入したパソコンは本体のみで電源ケーブルとモニターケーブルが付属してませんでした。
電源ケーブルとモニターケーブル(D-Sub)があって良かったです。

電源を入れて起動の確認をします。

中古で購入したDELLのVostro3800の起動を確認

Windowsが起動しました。
パソコンのスペックも確認します。

uploads

CPUはi5、メモリは8GMになっています。

HDDからSSDにデータをコピーしてパソコンを再生する

では、持ってきたHDDのデータをSSDにコピーします。

データのコピーには、DDコマンドを使います。
DDコマンドを使うために、Ubuntuの起動USBを用意します。

※『UbuntuのLive USBをつくる』が参考になります。

Ubuntuの起動USBをパソコンに挿して、再起動します。
その際、F2を押しながら起動して、BIOS画面を表示させます。

BIOS設定画面の「BOOT」タブで起動させるメディアをUSBにしてから、再起動します。

BIOS設定画面の「BOOT」タブで起動させるメディアをUSBに変更する

Ubuntuを起動すると「Try Ubuntu」と「Install Ubuntu」があります。
ここでは「Try Ubuntu」を選択します。
(インストールは選択しない)

DDコマンドを使う前に、コピー元とコピー先の確認をしておきます。
Ubuntuのアイコンから「Disks」を選択すると、パソコンの中身を見ることができます。

Ubuntuのアイコンから「Disks」を選択すると、パソコンの中身を確認

コピー先とコピー元を間違えると大変なので、必ず確認します。

https://akiba-neo.com/wp-content/uploads/2019/12/disk.jpg

1TBのSSDが【/dev/sdb】です。
ちなみに、元のHDD(500GB)は【/dev/sda】です。

Terminal(端末)を起動して、DDコマンドを入力します。
DDコマンドは『Ubuntu を使用しDDコマンドでクローンの作成』を参考にしました。

Terminal(端末)を起動して、DDコマンドを入力

sudo dd if=/dev/sda of=/dev/sdb bs=512 conv=sync,noerror

このDDコマンドを実行して、待つだけです。
今回は、2〜3時間くらいかかりました。

データのコピーが終わったら、BIOS設定画面で起動メディアをSSDに変更して、Windowsの起動を確認します。

また、今回は500GBのHDDから1TBのSSDにコピーしたので、このままだとパーティションが上手くありません。

Gpartedで使える領域を設定する

上の写真は変更前なので、せっかく1TBのSSDなのに大半が「unallocated」になっています。
Ubuntuに入ってる「Gparted」を開いて、使える領域を変更、1TB全部使えるようにしておきます。

最後に、BIOS設定画面でBOOTの起動メディアを①SSD(②ODD③USBなど)に変更しておきます。

HDDからSSDに入れ替えしたDELLのVostro3800

データのコピーが完了したSSDを付け替え作業完了です!
梱包して宅配便で送りました。

ドスパラWeb

パソコンが壊れてなくても、HDDからSSDに取り替えたいときなどDDコマンドでデータの移行ができます。

ノートパソコンの分解に役立つ道具の紹介

ノートパソコンの分解・清掃などに役立つ道具類を紹介します。

《左上から時計回りに》
赤ちゃん綿棒
ファンのすき間など掃除に使います。せっかくノートパソコンを分解したなら、掃除もしておきましょう。
エアダスター
これも掃除用です。以前、秋葉原で安いのを買ったら連続使用ができなくて、安物外の銭失いになったことがあります。
すきまノズル
これも掃除用です。自宅でノートパソコンの分解をするので、何でもダスターで吹き飛ばすということはしません。埃やゴミはなるべく掃除機で吸い取って、吸い残しだけエアダスターを使います。 以前は、サンワサプライのバキュームアタッチメントを使ってましたが、掃除機を替えたら入らなりました。自宅の掃除機ホースの内径に合う方をどうぞ。
プラスチックのヘラ
ヘラはプラスチックも1本あった方がいいです。
金属のヘラ(スパッジャー)
金属のヘラで細長いのが1本あるといろいろ使えます。
VESSELのドライバー(+00)
ノートパソコンの分解に重宝するドライバーです。だいたい、これで行けます。
VESSELのボールグリップドライバー(+1)
写真は長さ違いで同じものが2本並んでます。底面のゴム足のとこやモニターのヒンジなど大きいネジに。力のいるねじ回しは大きめの方が接着面積が広くなって開けやすくなります。
精密ピンセット TS-15
ノートパソコンの分解には必需品です。中華製品など安いのだとグニャっとなります。ピンセットは信頼あるものを買いましょう。
ピックアップツール(マグネット)
ネジがなめかけてて出てこないとき磁石で取ったり、小さなネジを中に落としたとき拾うなどwリト活用します。なめかけネジを救った回数は数知れず(写真はiFixitに入っていたツール)
ラジオペンチ
写真のラジオペンチ(プライヤー)は先曲がりタイプです。ロングノーズ、先細など自分の使いやすいのでいいと思います。ジャンクを扱うときは結構使うことがあります。

あると便利なもの。


《左上から時計回りに》
クリーナー
内部の汚れ落としやグリスの塗り直しにも使います。
三角のヘラ
iFixitについてる三角のヘラは、ニコイチなどでモニターの枠を外したりするとき重宝します。スマホの電池交換でも役立ちます(細いすき間に差し込んで、そのまま挟んでおける)。 iPhoneの電池交換で付属品に中華製の三角ヘラがあったので使ったのですが、まったく別物でした。色まで同じ青にしてますが、中華のヘラはその場で壊れたので、自分の道具を出しました。
ネジすべり止め液
ノートパソコンのネジは小さい(細い)のが多いので、ネジがなめることがままあります。ジャンクだとなめかけのネジやなめ切ったネジはよく見かけます。ネジすべりどめ液はなめかけネジに重宝します。
iOpener
ノートパソコンやタブレットの内部にはホットボンドやシール接着がよく使われています。代わりのきかないシールなどは再利用できるように、iOpenerで丁寧に剥がします。

iFixitを買おうか悩んだら? セットのツールがすべて(自分にとって)使えるものではないと考えておきましょう。 自分には不要なツールがほとんどでも、欲しいツールがあるから良いと思える人にオススメです。
類似商品に注意しましょう。 似たようなツールのセットがiFixitより安価で販売されていますが、長く使いたい場合は信頼できるものを選んだほうが良いと思います。
《その他、写真無し》
マグネットシート(水道屋のでもOK)
ネジを分かりやすい配置で置いておけます。空の名刺入れに入れて使うと、作業の途中でフタできるのでなお便利。
ネジ入れに使う箱
同種のネジなどを分けて取っておきます。同じメーカーをよく分解するなど、ネジケースが役立ちます。チャック付きの袋(目薬が入ってるような袋)もねじ入れに使えます。