Prime Note Galleria QF560を分解、無線LANを交換する手順を写真つきで解説

2019-10-04

ドスパラのノートパソコン(Prime Note Galleria QF560)を分解して、無線LANモジュールを交換する手順を写真つきで解説します。

  • Galleria QF560で無線LANモジュールを交換したい
  • Galleria QF560でHDDを交換したい
  • Galleria QF560でSSDを交換したい
  • Galleria QF560でファンの清掃をしたい

★ ノートパソコン分解の基本(メーカー機種問わず共通の分解方法)の手順は『 ノートパソコンを分解する時の基本パターン 』ページを参照して下さい。

※このページにある写真は、クリックで大きな画像を表示します(別窓)。

Galleria QF560S9のファン掃除で役立つのは以下の道具です。

Galleria QF560の分解(基本)

ドスパラのノートパソコン Galleria QF560は、すでに一度底面のフタを開けてファンの清掃をしたことがあります。
ただ今回は、無線LANのモジュールを交換するという目的があるので、さらに分解する必要があります。

まずは、裏ブタを開ける前にバッテリーを外します。

▼Galleria QF560の底面図

Galleria QF560の底面図

バッテリーを外したら、見えるネジを全て外します。
ピンク色の○

外したネジは、後で戻す時に分からなくならないようにマグネットシートなどに実際と同じ配置で置いておくのがおススメです。

ネジを外したら、裏ブタ(緑色で囲んでる部分)を外します。
オレンジ色の印の凹みからヘラなどを差し込むと開けやすいです。

▼Galleria QF560でHDD・SSD・ファンを外したところ

Galleria QF560でHDD・SSD・ファンを外したところ

※ 写真を訂正しました(2016/06/06)
⇒ 左上のHDD(SSD)のネジは下でなく、上側でした。下にはめると、底面のカバーをはめた時にネジが入らなくなります。

左上と右下がHDD(SSD)を入れる場所です。
留めているネジ(緑色の○)を外して、青色の印の接続箇所から引き抜きます。
HDDやSSDを新しいものに換える際は、青色の印の接続箇所にしっかり差し込んでから、ネジを留めます。

右上は、ファンのあった場所です。
ファンを固定してるネジ(緑色の○)を外し、ファンケーブルを抜いてから、ファンをどけます。

ここまでは分かっていた部分なので、特に問題なく分解できます。

でも今回は無線LANのモジュールを交換したいので、さらに分解する必要があります。
ネットでGalleria QF560の分解を探してみたものの、ここから先の分解情報は見当たりません。

ここからはノートパソコンの構造をくまなくチェックしながら、手探りの分解になります。

Galleria QF560の分解(続き)

裏ブタを開けた状態で目に見えるネジを全部外します。
(ヒートシンクを基盤に固定してるネジは除く)

先ほどの写真(Galleria QF560でHDD・SSD・ファンを外したところ)で言うと、ピンク色の○が内部のネジになります。

外から見える部分が5箇所、左上のHDD(SSD)を外すともう一箇所ネジがあるので、これも外します。
でも、まだカバーは外れません。

念のためDVDドライブを外して、ドライブの内側にネジがないか確認します。
DVDドライブは東芝ノートパソコンDynabookのT653を分解した時と同様に、エマージェンシーホール(小さい針穴のようなところ)にクリップの先などを刺すとドライブが押し出されてきます。

出てきたDVDドライブは、そのまま引き抜くことができます。
が、内側にネジなどは見当たりませんでした。

次に、キーボードを外してみます。
キーボードは爪の部分をひとつずつ外していくと取れます。

▼Galleria QF560のキーボードを外す
Galleria QF560のキーボードケーブルを外す

キーボードを外す前に、本体とつながってるキーボードケーブルを外しておきます。
写真中央の薄っぺらい幅広のケーブルが、キーボードケーブルです。
黒いレバーを起こしてケーブルを抜きます。
これで、キーボードが外れます。

キーボードを外したところで、カバーが外れないか、隙間にヘラを差し込んでみます。
上辺手前まではカバーが開くのですが、上辺部分が外れません。

▼Galleria QF560のフロント上部カバーを外す
Galleria QF560のフロント上部カバーを外す

Galleria QF560の上部は電源ボタンなどが並んでいます。
この、フロント上部のカバー(緑色で囲んでる部分)も外れるのかなと思い試してみました。
下側の爪を外していくと、上部カバーが取れました。

フロント上部のカバー下に、ようやくお目当ての無線LANを発見。

▼Galleria QF560のフロント上部カバー下に無線LANモジュール
Galleria QF560のフロント上部カバー下に無線LANモジュール

手前のケーブルが邪魔なので、赤い印の接続部分を抜いてケーブルを外します。

それから無線LANケーブル(ピンク色の○)を2本共外して、無線LANモジュールを固定してるネジ(写真では見えないが、青色の印の場所)を外すと、無線LANモジュールが取れます。

交換用の無線LANモジュールにはめ直せば、今回の目的は達成です!

実は…この作業、夫に頼まれたものでした。
トップカバーを途中まで開けた時に、中のマザーボードを覗いて無線LANを探しも見当たらず、裏ブタを開ける以上の分解手順も不明だったので、ヒンジカバーを外してみたりかなり悪銭苦闘しました。

ともあれ、無線LANのモジュール交換という目的が果たせて良かったです。
自分のブログでこれまでの分解や夫から教わったことなど、初見のノートパソコンの分解手順をまとめておいたのが役立ちました(笑)

ドスパラWeb

Galleria QF560の分解で使った道具の紹介

このページで使ったノートパソコンの分解・清掃に役立つ道具類を紹介します。

Galleria QF560の分解に必須のvessel +00のドライバーGalleria QF560の分解に必須の精密ピンセットGalleria QF560の分解にあると便利な基板コネクター抜き



左から、
ベッセルの+00のドライバー
先曲がりのピンセット
基板コネクター抜き

ノートパソコンの分解に役立つ道具の紹介

ノートパソコンの分解・清掃などに役立つ道具類を紹介します。

《左上から時計回りに》
赤ちゃん綿棒
ファンのすき間など掃除に使います。せっかくノートパソコンを分解したなら、掃除もしておきましょう。
エアダスター
これも掃除用です。以前、秋葉原で安いのを買ったら連続使用ができなくて、安物外の銭失いになったことがあります。
すきまノズル
これも掃除用です。自宅でノートパソコンの分解をするので、何でもダスターで吹き飛ばすということはしません。埃やゴミはなるべく掃除機で吸い取って、吸い残しだけエアダスターを使います。 以前は、サンワサプライのバキュームアタッチメントを使ってましたが、掃除機を替えたら入らなりました。自宅の掃除機ホースの内径に合う方をどうぞ。
プラスチックのヘラ
ヘラはプラスチックも1本あった方がいいです。
金属のヘラ(スパッジャー)
金属のヘラで細長いのが1本あるといろいろ使えます。
VESSELのドライバー(+00)
ノートパソコンの分解に重宝するドライバーです。だいたい、これで行けます。
VESSELのボールグリップドライバー(+1)
写真は長さ違いで同じものが2本並んでます。底面のゴム足のとこやモニターのヒンジなど大きいネジに。力のいるねじ回しは大きめの方が接着面積が広くなって開けやすくなります。
精密ピンセット TS-15
ノートパソコンの分解には必需品です。中華製品など安いのだとグニャっとなります。ピンセットは信頼あるものを買いましょう。
ピックアップツール(マグネット)
ネジがなめかけてて出てこないとき磁石で取ったり、小さなネジを中に落としたとき拾うなどwリト活用します。なめかけネジを救った回数は数知れず(写真はiFixitに入っていたツール)
ラジオペンチ
写真のラジオペンチ(プライヤー)は先曲がりタイプです。ロングノーズ、先細など自分の使いやすいのでいいと思います。ジャンクを扱うときは結構使うことがあります。

あると便利なもの。


《左上から時計回りに》
クリーナー
内部の汚れ落としやグリスの塗り直しにも使います。
三角のヘラ
iFixitについてる三角のヘラは、ニコイチなどでモニターの枠を外したりするとき重宝します。スマホの電池交換でも役立ちます(細いすき間に差し込んで、そのまま挟んでおける)。 iPhoneの電池交換で付属品に中華製の三角ヘラがあったので使ったのですが、まったく別物でした。色まで同じ青にしてますが、中華のヘラはその場で壊れたので、自分の道具を出しました。
ネジすべり止め液
ノートパソコンのネジは小さい(細い)のが多いので、ネジがなめることがままあります。ジャンクだとなめかけのネジやなめ切ったネジはよく見かけます。ネジすべりどめ液はなめかけネジに重宝します。
iOpener
ノートパソコンやタブレットの内部にはホットボンドやシール接着がよく使われています。代わりのきかないシールなどは再利用できるように、iOpenerで丁寧に剥がします。

iFixitを買おうか悩んだら? セットのツールがすべて(自分にとって)使えるものではないと考えておきましょう。 自分には不要なツールがほとんどでも、欲しいツールがあるから良いと思える人にオススメです。
類似商品に注意しましょう。 似たようなツールのセットがiFixitより安価で販売されていますが、長く使いたい場合は信頼できるものを選んだほうが良いと思います。
《その他、写真無し》
マグネットシート(水道屋のでもOK)
ネジを分かりやすい配置で置いておけます。空の名刺入れに入れて使うと、作業の途中でフタできるのでなお便利。
ネジ入れに使う箱
同種のネジなどを分けて取っておきます。同じメーカーをよく分解するなど、ネジケースが役立ちます。チャック付きの袋(目薬が入ってるような袋)もねじ入れに使えます。