ドスパラのノートパソコンPrimeNote「Galleria QFS980HGS」を分解してみた

2019-11-21

ノートパソコン(Galleria QFS980)モニター部分を分解して、無線LANモジュールを交換する手順を写真つきで解説します。

  • ドスパラのノートパソコン「Galleria QFS980」を分解してみたい
  • Galleria QFS980のHDDをSSDに交換したい
  • Galleria QFS980のメモリを交換・増設したい
  • Galleria QFS980の無線LANモジュールを交換したい

という人におススメのノートパソコン分解情報です。

ドスパラWeb

※このページにある写真は、クリックで大きな画像を表示します(別窓)。

ノートパソコン「Galleria QFS980」で役立つのは以下の道具です。

はじめてさわる機種でネットに情報もないノートパソコンを分解

今回は、夫経由で知人から無線LANモジュールを交換してくれと高価なノートパソコンを預かりました(笑)
裏フタは開けたけど、それ以上無理っぽいとのことで、お鉢が回ってきました。

▼「Galleria QFS980HGS」
ドスパラののノートパソコンPrimeNote「Galleria QFS980HGS」

ドスパラのノートパソコンPrimeNoteは分解したことありますが、本物を受け取ってみると全然作りが違うタイプでした。

32万円もするとか…
ゲーム用PCって何気にハイスペックで高いですね。

大きいノートパソコンはひっくり返すのも大変だし、分解しにくいので苦手ですが、分解は好きなのでやります(笑)

念のため、ネットで同機種のノートパソコンを分解してる人いないかなと情報を探しましたが見つかりません。
まあ、ゲーミング用ノートパソコンですしね。

基本的にはノートパソコンを分解する時の基本パターンで書いてる方法で分解します。
初見で構造の分からないノートパソコンは、見えるネジは全部外して、見えるケーブル・コネクター類も全部外す、これしかないです。

▼Ubuntuインストール済みのGalleria QFS980
ドスパラののノートパソコンPrimeNote「Galleria QFS980HGS」にUbuntuインストール済み

中身はUbuntuをインストール済み。
無線LANモジュールを交換して、再起動時にちゃんとアンテナが無線をつかむところまで確認して欲しいとのことでした。

Galleria QFS980の底面のフタを開ける

底面のネジは9本だけです。

▼Galleria QFS980の底面ネジ配置図
ドスパラののノートパソコンPrimeNote「Galleria QFS980HGS」の底面ネジ配置図

ネジ(ピンク色の○)を全部外すと、底面のフタを開けることができます。

写真上部中央辺りに、フタの出っ張った部分があるので、そこから開けると開けやすいです。
フタには爪があるので、ヘラで少しずつ開けます。

▼Galleria QFS980の底面フタを開けたところ
ドスパラののノートパソコンPrimeNote「Galleria QFS980HGS」の底面フタを開けたところ

ほぼ新品なので、2つあるファンもきれいです。
写真右側中央にHDD、上側右寄りにSSD、中央左寄りにメモリがあります。

▼HDDが入っていた箇所
ドスパラののノートパソコンPrimeNote「Galleria QFS980HGS」のHDDが入っていた箇所

HDDは外してしまったので空っぽですが、HDDの設置場所です。

Galleria QFS980でHDDを交換したい場合は、オレンジ色のとこのコネクターに差して取り替えられます。

▼メモリの差込口
ドスパラののノートパソコンPrimeNote「Galleria QFS980HGS」メモリの差込口

メモリの差込口です。
2枚差しになっています。

Galleria QFS980でメモリの交換をしたい場合は、両端の開閉バネを開いて元のメモリを外します。

▼M.2のSSD差込口
ドスパラののノートパソコンPrimeNote「Galleria QFS980HGS」SSDの差込口

Galleria QFS980は、M.2タイプのSSDでした。
しかも、2枚挿しですす。
写真では1枚のみ、左側の差込口は空いています。

SSDは高価なので交換時は、モジュールごと外した方が安全です。
上部中央になるネジ(ピンク色の印)を外して、下側(青い印とその右となりのカラフルなケーブルが刺さってるところ)がマザーボードへの差込口とコネクターです。

SSDを追加するなら、黄色いシールみたいなのをはがして差し込めばOKです。

Galleria QFS980HGSを手探りで更に分解

はじめて触るノートパソコンで、ネットにも分解情報がないので、まさに手探りです。
キーボードが単体で外れない感じなので、トップカバーを外せるかやってみます。

とりあえず、見えるネジで全部外します。
(冷却装置のネジやモジュールで完結してるネジを除く)

更に、ケーブルやコネクター類も全て外します。

この時、ケーブルやコネクターの接続箇所を写真に撮っておきます。
後で元に戻す時に間違えないためです。
はじめて分解するパソコンなら、写真は必須です。

▼ファンの下にあったネジ
ドスパラののノートパソコンPrimeNote「Galleria QFS980HGS」ファンの下にあったネジ

取り外せるパーツをどけると、ネジが出現することもあります。
ファンの下にもネジがありました。

▼モニターケーブル(?)の差込口

ドスパラののノートパソコンPrimeNote「Galleria QFS980HGS」モニターケーブルの差込口ドスパラののノートパソコンPrimeNote「Galleria QFS980HGS」


パッと見でオレンジ色の部分がケーブル本体かなと思いました(写真左側)が、実はモニターケーブルは下側から360度曲がってささっていました(写真右側)。

▼色違いケーブルの配置も間違えやすい
ドスパラののノートパソコンPrimeNote「Galleria QFS980HGS」色違いケーブルの配置も間違えやすい

色違いのケーブルは左右を間違えやすいです。
コネクターの差込口も上下左右の向きが分からなくなることがあるので、写真に残します。

ピンぼけ写真でも、向きや配置は分かれば充分です。

Galleria QFS980のマザーボード

モニターとトップカバーを丸っと外して、ようやくマザーボードが出てきました。
大型のノートパソコンなので、モニター部+フロント部がセットだとすごく重いです。

▼Galleria QFS980を分解したところ
ドスパラののノートパソコンPrimeNote「Galleria QFS980HGS」を分解したところ(1)

Galleria QFS980はバッテリー内蔵でした。
ここまで分解するのにかなり苦労したので、バッテリーの交換は容易じゃないですね。

メモリの差込口も2枚分あります。
注文時にメモリが大量に欲しい人向けで、2枚追加できるのでしょうか。
バッテリー同様、自分でメモリを追加するのは困難だと思います。

ドスパラののノートパソコンPrimeNote「Galleria QFS980HGS」を分解したところ(2)

先ほどの反対側です。


結局、目的の無線LANモジュールはどこにあるかと言いますと…

最初に裏フタを開けた時点で完結してました。
「Galleria QFS980の底面フタを開けたところ」写真の左側ファンの直ぐ上ですね。

交換用に預かっていた無線LANモジュールと型が違うので、無線LANではないと思っていました。
Galleria QFS980の無線LANモジュールは、M.2タイプのようです。
だから、形が違って、交換用の無線LANが入らなかったんですね。

無意味に面倒な分解をしてしまいました。
が、これもまた経験です(汗

Galleria QFS980はメモリ(2枚まで)、HDD、SSD、無線LANは底面のフタを開けるだけで交換可能です。

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ノートパソコンの分解に役立つ道具の紹介

ノートパソコンの分解・清掃などに役立つ道具類を紹介します。

《左上から時計回りに》
赤ちゃん綿棒
ファンのすき間など掃除に使います。せっかくノートパソコンを分解したなら、掃除もしておきましょう。
エアダスター
これも掃除用です。以前、秋葉原で安いのを買ったら連続使用ができなくて、安物外の銭失いになったことがあります。
すきまノズル
これも掃除用です。自宅でノートパソコンの分解をするので、何でもダスターで吹き飛ばすということはしません。埃やゴミはなるべく掃除機で吸い取って、吸い残しだけエアダスターを使います。 以前は、サンワサプライのバキュームアタッチメントを使ってましたが、掃除機を替えたら入らなりました。自宅の掃除機ホースの内径に合う方をどうぞ。
プラスチックのヘラ
ヘラはプラスチックも1本あった方がいいです。
金属のヘラ(スパッジャー)
金属のヘラで細長いのが1本あるといろいろ使えます。
VESSELのドライバー(+00)
ノートパソコンの分解に重宝するドライバーです。だいたい、これで行けます。
VESSELのボールグリップドライバー(+1)
写真は長さ違いで同じものが2本並んでます。底面のゴム足のとこやモニターのヒンジなど大きいネジに。力のいるねじ回しは大きめの方が接着面積が広くなって開けやすくなります。
精密ピンセット TS-15
ノートパソコンの分解には必需品です。中華製品など安いのだとグニャっとなります。ピンセットは信頼あるものを買いましょう。
ピックアップツール(マグネット)
ネジがなめかけてて出てこないとき磁石で取ったり、小さなネジを中に落としたとき拾うなどwリト活用します。なめかけネジを救った回数は数知れず(写真はiFixitに入っていたツール)
ラジオペンチ
写真のラジオペンチ(プライヤー)は先曲がりタイプです。ロングノーズ、先細など自分の使いやすいのでいいと思います。ジャンクを扱うときは結構使うことがあります。

あると便利なもの。


《左上から時計回りに》
クリーナー
内部の汚れ落としやグリスの塗り直しにも使います。
三角のヘラ
iFixitについてる三角のヘラは、ニコイチなどでモニターの枠を外したりするとき重宝します。スマホの電池交換でも役立ちます(細いすき間に差し込んで、そのまま挟んでおける)。 iPhoneの電池交換で付属品に中華製の三角ヘラがあったので使ったのですが、まったく別物でした。色まで同じ青にしてますが、中華のヘラはその場で壊れたので、自分の道具を出しました。
ネジすべり止め液
ノートパソコンのネジは小さい(細い)のが多いので、ネジがなめることがままあります。ジャンクだとなめかけのネジやなめ切ったネジはよく見かけます。ネジすべりどめ液はなめかけネジに重宝します。
iOpener
ノートパソコンやタブレットの内部にはホットボンドやシール接着がよく使われています。代わりのきかないシールなどは再利用できるように、iOpenerで丁寧に剥がします。

iFixitを買おうか悩んだら? セットのツールがすべて(自分にとって)使えるものではないと考えておきましょう。 自分には不要なツールがほとんどでも、欲しいツールがあるから良いと思える人にオススメです。
類似商品に注意しましょう。 似たようなツールのセットがiFixitより安価で販売されていますが、長く使いたい場合は信頼できるものを選んだほうが良いと思います。
《その他、写真無し》
マグネットシート(水道屋のでもOK)
ネジを分かりやすい配置で置いておけます。空の名刺入れに入れて使うと、作業の途中でフタできるのでなお便利。
ネジ入れに使う箱
同種のネジなどを分けて取っておきます。同じメーカーをよく分解するなど、ネジケースが役立ちます。チャック付きの袋(目薬が入ってるような袋)もねじ入れに使えます。