ノートパソコン「versa pro vkt13」を分解してSSDを交換する手順

NECの人気ノートパソコン「VERSA PRO VKT13」を分解したので、SSDを交換する手順を紹介します。

ノートパソコン「versa pro vkt13」

ノートパソコン「versa pro vkt13」を分解してSSDを換装する手順

ノートパソコンの電源を落としたら、ひっくり返して底面のネジを開けます。

▼底面のネジを開ける
ノートパソコン「versa pro vkt13」を分解してSSDを換装する手順〜底面のネジを開ける

赤い○印のネジを全部外します。
底面中央にあるゴム足を剥がすと、その下にもネジがあります。
(写真のノートパソコンは中古なので、購入時からゴム足が2箇所なくなっています)

ノートパソコンを分解する時の基本パターン』で、分解したい機種名や型番を検索するよう書いてますが、見つからない場合もあります。
今回がそうでした。

ノーヒントでノートパソコンを分解する場合は、手探りになります。
手探りと言っても、過去の経験からある程度の予測ができます。

底面のネジを開けたら、次は底面のカバーを外したいですね。
底面のカバーを外すのに、どこから手を付ければ良いか。
裏蓋の外し方が分からない、ネットで探せない場合なども今回のやり方が参考になると思います。

カバーを外す入り口としてUSBなどの差込口近くが開けやすいパターンが多いです。
(ノートパソコンだけでなく、タブレットなどにも多い)

versa pro vkt13で言うとヒンジ側の面に各種ケーブルやコネクタの差込口が集中していました。

▼ヒンジ側の側面から底面カバーを外していく
ノートパソコン「versa pro vkt13」を分解してSSDを換装する手順〜ヒンジ側の側面から底面カバーを外していく

写真の赤い印のところにポッチ状ものがあるので、押してみました。
するとカバーが浮いたような感じがしたので、そこから底面カバーを外していくことにしました。
引っかかっていた爪が剥がれてすき間ができたのでしょう。

続けて、底面カバーと本体のすき間に薄いヘラなどを差し込んで、爪のある箇所を浮かせてすき間を作っていきます。

私が使ったのはifixitの三角ピックです。
写真の左上の青いツールです。

ここからの作業は焦らずにやって下さい。

まずヒンジ側の側面のすき間を確保します。
必要があれば、ヘラを差し込んだすき間にオープニングツールなどを入れておくと良いでしょう。

ヒンジ側側面にすき間ができたら、左右の側面も爪を探して、すき間を作っていきます。
この時、ヒンジ側側面に近い方から開けていきます。

爪があるところは、三角ピックがスライドしなくなるので、そこで爪を持ち上げるようにします。
すき間ができたら、三角ピックをスライドしていきます。
この繰り返しです。

▼爪の箇所
ノートパソコン「versa pro vkt13」を分解してSSDを換装する手順〜爪の箇所

水色の印が爪の箇所です。
(だいたい印の箇所に爪がある)
写真下部はヒンジ側の側面なので、左右の下側から開けていきます。

写真上部に赤い印が2箇所ありますが、ここは他より少し深い位置に爪があります。
水色の印の爪を浮かせ終わったら、底面カバー全体を外側へずらすようにすると爪が外せます。

versa pro vkt13の分解方法はとても単純ですが、丁寧さが必要です。
強引に開けず、1箇所ずつ確認しながら開けていきましょう。

全ての爪を外すと、カバーも外れます。

▼versa pro vkt13の底面カバーを外したところ
ノートパソコン「versa pro vkt13」を分解してSSDを換装する手順〜versa pro vkt13の内部

メモリはオンボードなので、交換も増設もできません。
SSDは交換できます。

▼SSDを換装する
ノートパソコン「versa pro vkt13」を分解してSSDを換装する手順〜SSDを換装

赤い○印のネジを外すと、SSDが取れるので交換できます。
新しいSSDは、黃緑色のところへ挿して、ネジ止めします。

入っていたのはSandisk x600 128GBです。

もう少し安いssd m.2 sata 2280を探してみると良いですね。

SSDを交換したら元に戻します。
が、底面カバーをはめる時には少し注意が必要です。
カバーと本体の間にすき間ができないよう、きっちりはめこんでからネジ止めをして下さい。
爪の箇所はカチッと音がするまではめないと、カバーが浮いたままになってしまいます。

ノートパソコン「versa pro vkt13」を分解してSSDを交換するのに使う工具

ノートパソコンの分解に役立つ道具の紹介

ノートパソコンの分解・清掃などに役立つ道具類を紹介します。

《左上から時計回りに》
赤ちゃん綿棒
ファンのすき間など掃除に使います。せっかくノートパソコンを分解したなら、掃除もしておきましょう。
エアダスター
これも掃除用です。以前、秋葉原で安いのを買ったら連続使用ができなくて、安物外の銭失いになったことがあります。
すきまノズル
これも掃除用です。自宅でノートパソコンの分解をするので、何でもダスターで吹き飛ばすということはしません。埃やゴミはなるべく掃除機で吸い取って、吸い残しだけエアダスターを使います。 以前は、サンワサプライのバキュームアタッチメントを使ってましたが、掃除機を替えたら入らなりました。自宅の掃除機ホースの内径に合う方をどうぞ。
プラスチックのヘラ
ヘラはプラスチックも1本あった方がいいです。
金属のヘラ(スパッジャー)
金属のヘラで細長いのが1本あるといろいろ使えます。
VESSELのドライバー(+00)
ノートパソコンの分解に重宝するドライバーです。だいたい、これで行けます。
VESSELのボールグリップドライバー(+1)
写真は長さ違いで同じものが2本並んでます。底面のゴム足のとこやモニターのヒンジなど大きいネジに。力のいるねじ回しは大きめの方が接着面積が広くなって開けやすくなります。
精密ピンセット TS-15
ノートパソコンの分解には必需品です。中華製品など安いのだとグニャっとなります。ピンセットは信頼あるものを買いましょう。
ピックアップツール(マグネット)
ネジがなめかけてて出てこないとき磁石で取ったり、小さなネジを中に落としたとき拾うなどwリト活用します。なめかけネジを救った回数は数知れず(写真はiFixitに入っていたツール)
ラジオペンチ
写真のラジオペンチ(プライヤー)は先曲がりタイプです。ロングノーズ、先細など自分の使いやすいのでいいと思います。ジャンクを扱うときは結構使うことがあります。

あると便利なもの。


《左上から時計回りに》
クリーナー
内部の汚れ落としやグリスの塗り直しにも使います。
三角のヘラ
iFixitについてる三角のヘラは、ニコイチなどでモニターの枠を外したりするとき重宝します。スマホの電池交換でも役立ちます(細いすき間に差し込んで、そのまま挟んでおける)。 iPhoneの電池交換で付属品に中華製の三角ヘラがあったので使ったのですが、まったく別物でした。色まで同じ青にしてますが、中華のヘラはその場で壊れたので、自分の道具を出しました。
ネジすべり止め液
ノートパソコンのネジは小さい(細い)のが多いので、ネジがなめることがままあります。ジャンクだとなめかけのネジやなめ切ったネジはよく見かけます。ネジすべりどめ液はなめかけネジに重宝します。
iOpener
ノートパソコンやタブレットの内部にはホットボンドやシール接着がよく使われています。代わりのきかないシールなどは再利用できるように、iOpenerで丁寧に剥がします。

iFixitを買おうか悩んだら? セットのツールがすべて(自分にとって)使えるものではないと考えておきましょう。 自分には不要なツールがほとんどでも、欲しいツールがあるから良いと思える人にオススメです。
類似商品に注意しましょう。 似たようなツールのセットがiFixitより安価で販売されていますが、長く使いたい場合は信頼できるものを選んだほうが良いと思います。
《その他、写真無し》
マグネットシート(水道屋のでもOK)
ネジを分かりやすい配置で置いておけます。空の名刺入れに入れて使うと、作業の途中でフタできるのでなお便利。
ネジ入れに使う箱
同種のネジなどを分けて取っておきます。同じメーカーをよく分解するなど、ネジケースが役立ちます。チャック付きの袋(目薬が入ってるような袋)もねじ入れに使えます。