ネットオークションでジャンクPCを買う時に注意したいこと

ネットオークションでジャンクPCを買う時に注意したいこと

ジャンクPCを扱ってるショップが近くにない、
ジャンクショップがある街まで出かける機会がなかなか作れない、

など、ネットでジャンクPCを購入することはあると思います。

私はショップで見て買う方が好きですが、ネットオークションなどもチェックしています。

地方在住だと、ネットショップでのジャンクPC購入がメインになる人も少なくないでしょう。

ただネットオークションでのジャンクPC購入には注意が必要です。

今回の3台は残念感がハンパありませんでした。
(詳細は、レッツノートCF-S9ジャンク分解日記に書いています)

ここではあらためて、ネットオークションでジャンクPCを買う時の注意点を含めてまとめます。

ネットオークション購入で失敗だったジャンクPC3台のまとめ

【1台目】
解像度の低い遠めの写真では、長年の使用による擦れで黒くなってるようにしか見えなかったのですが、実はアームレストに穴が空いていました。
説明文には、穴についての言及はなく、擦れや汚れについてだけ記載がありました。

カバーやアームレストは交換ができるので、まだいいです。

問題はマザーボードですね。
ふつうに起動して問題ないように見えて、実は肝心の無線LANが使えないのは非常に残念です。
マザーボードが無線LANドライブを認識しないとか、インストールしてみないと分かりませんから。

写真も遠めの小さなピンぼけを載せてるだけ、所持者なら絶対に気付くアームレストの穴に言及無しで、説明文に《見落とし勘弁》の予防線…ここまでくると、無線LANが使えないことも知ってて書かなかったのかなと勘ぐりたくなってしまいます(汗

【2台目】
BIOS画面が確認できると記載があったので、キーボードのFunctionキー、もしくはF2キーが利かないことは分かってたはずです。
レッツノートCF-S9でF2が押せない=元からついてるキーボードではBIOS画面が出せませんから。
本当にBIOSの確認ができたなら、外付けのキーボードで操作したはずです。
キーボードに利かないキーがあるのに記載無しというのは、どうなんでしょうね。

メモリの開閉レバー異常についても、気付いてたのでは? と感じます。
ふつうに差しただけではメモリが刺さらない状態で、わざわざ1GBに入れ替えてあるので、気付かないのは変です。

マザーボードも起動後は問題ないように見えて、実はファンが回らず熱暴走します。
熱暴走で落ちるまで最低でも10分くらい継続して起動していないと気付けませんでした。
前の持ち主は、熱暴走に気付いていたはずです。

【3台目】
通電しないジャンクPC
BIOS画面は確認できると言う記載があったようですが、結局、最後まで何の画面も見られませんでした。

2台目、3台目のメモリをわざわざ2GBから1GBに差し替えてたのには、ビックリしました。
え、わざわざ…? としか言いようがありません。
もうメモリはずしちゃえば?! と思いますが、インストール画面やBIOS画面が確認できるように残してるんでしょうか。

ネットオークションで中古パソコンを買う時に注意したいこと

ネットオークションで中古のノートパソコンやジャンクPCを買う時、確認しておきたいことをまとめてみました。

写真

裏表(天板と底面)の全体写真だけ、しかも画像サイズが小さかったり解像度が低いのは不親切だと思います。
よくあるテクニックとしてはホワイト(明るさ)を強くして、キズや汚れを見えにくくしてる出品者が多いです。

中古のノートPCであれば、多少の擦り傷はあってふつうです。
写真修正でキレイに見せる必要はありません。
なぜなら、状態が良い場合、出品者は説明文やタイトル部分に《美品》だとか書いてくるのが一般的だからです。

写真だけ修整してキレイに見せようとするのは、積極的に《美品》の文字を入れることはできない状態なんだろうと推測せざるを得ませんね。

むしろ、破損箇所の写真を個別にアップで載せている方が良心的な印象を受けます。

説明文

見落としがあるかもと言う予防線を入れているケースもたまに見かけます。
外側のキズや汚れについては、人それぞれで「汚い」「ひどい」と思う基準はまちまちです。

出品者が大したことないと感じたキズなども、購入者によっては「ひどい状態」と感じることもあるでしょう。

ただし、パソコンの状態については別です。
業者でも個人でも、電源が入るか、BIOSが見られるかなど確認します。

電源入ります、BIOS確認できましたと書けばいいでしょ? みたいな説明文は、注意した方が良いかもしれません。

所有者が個人であれば、自分自身で使っていたのでしょうし、どういう状態か一番よく把握しているはずです。
パソコンに詳しくないユーザーでも、分かっていることを書いてくるのがふつうです。

写真だけではバレないことはあえて書かない方が高く売れる可能性がある、と考えている出品者がいないとは言えませんし。

電源が入ったり入らなかったりするとか、
Windowsアップデートしようとすると突然落ちるとか…
ネットオークションに出品することになった原因をはっきり書いている方が、親切だと思います。

報復評価

通電すらしなかった3台目のノートPCですが、ネットオークションの情報ではBIOS画面が確認できると記載されていたとのこと。

ジャンクPCは基本的にノークレーム・ノーリターンが多いと思います。
ならば、せめて評価欄に通電しなかったとでも書くのかと思いきや、悪い評価はできないとのこと。

オークション歴の長い知人によると、それが事実でも悪い評価を売れると《報復評価》というのがあるそうです。
趣味以上、半分くらい仕事的に利用しているオークションのアカウントで《報復評価》されるのは困ります。
もう二度とその出品者からは購入しないという対抗手段しかないのが現状のようです。

ジャンクPCですから、返品しても交換できません。
ノークレーム・ノーリターンで、報復評価を良しとしない人であれば、私の知人のように二度とその相手から購入しないことで自衛するしかありません。

こうしたネットオークションの現状を考えると、なおさら購入時には商品の写真や詳細情報の真意を読み取るようにする必要があります。

ノートパソコンの分解に役立つ道具の紹介

ノートパソコンの分解・清掃などに役立つ道具類を紹介します。

《左上から時計回りに》
赤ちゃん綿棒
ファンのすき間など掃除に使います。せっかくノートパソコンを分解したなら、掃除もしておきましょう。
エアダスター
これも掃除用です。以前、秋葉原で安いのを買ったら連続使用ができなくて、安物外の銭失いになったことがあります。
すきまノズル
これも掃除用です。自宅でノートパソコンの分解をするので、何でもダスターで吹き飛ばすということはしません。埃やゴミはなるべく掃除機で吸い取って、吸い残しだけエアダスターを使います。 以前は、サンワサプライのバキュームアタッチメントを使ってましたが、掃除機を替えたら入らなりました。自宅の掃除機ホースの内径に合う方をどうぞ。
プラスチックのヘラ
ヘラはプラスチックも1本あった方がいいです。
金属のヘラ(スパッジャー)
金属のヘラで細長いのが1本あるといろいろ使えます。
VESSELのドライバー(+00)
ノートパソコンの分解に重宝するドライバーです。だいたい、これで行けます。
VESSELのボールグリップドライバー(+1)
写真は長さ違いで同じものが2本並んでます。底面のゴム足のとこやモニターのヒンジなど大きいネジに。力のいるねじ回しは大きめの方が接着面積が広くなって開けやすくなります。
精密ピンセット TS-15
ノートパソコンの分解には必需品です。中華製品など安いのだとグニャっとなります。ピンセットは信頼あるものを買いましょう。
ピックアップツール(マグネット)
ネジがなめかけてて出てこないとき磁石で取ったり、小さなネジを中に落としたとき拾うなどwリト活用します。なめかけネジを救った回数は数知れず(写真はiFixitに入っていたツール)
ラジオペンチ
写真のラジオペンチ(プライヤー)は先曲がりタイプです。ロングノーズ、先細など自分の使いやすいのでいいと思います。ジャンクを扱うときは結構使うことがあります。

あると便利なもの。


《左上から時計回りに》
クリーナー
内部の汚れ落としやグリスの塗り直しにも使います。
三角のヘラ
iFixitについてる三角のヘラは、ニコイチなどでモニターの枠を外したりするとき重宝します。スマホの電池交換でも役立ちます(細いすき間に差し込んで、そのまま挟んでおける)。 iPhoneの電池交換で付属品に中華製の三角ヘラがあったので使ったのですが、まったく別物でした。色まで同じ青にしてますが、中華のヘラはその場で壊れたので、自分の道具を出しました。
ネジすべり止め液
ノートパソコンのネジは小さい(細い)のが多いので、ネジがなめることがままあります。ジャンクだとなめかけのネジやなめ切ったネジはよく見かけます。ネジすべりどめ液はなめかけネジに重宝します。
iOpener
ノートパソコンやタブレットの内部にはホットボンドやシール接着がよく使われています。代わりのきかないシールなどは再利用できるように、iOpenerで丁寧に剥がします。

iFixitを買おうか悩んだら? セットのツールがすべて(自分にとって)使えるものではないと考えておきましょう。 自分には不要なツールがほとんどでも、欲しいツールがあるから良いと思える人にオススメです。
類似商品に注意しましょう。 似たようなツールのセットがiFixitより安価で販売されていますが、長く使いたい場合は信頼できるものを選んだほうが良いと思います。
《その他、写真無し》
マグネットシート(水道屋のでもOK)
ネジを分かりやすい配置で置いておけます。空の名刺入れに入れて使うと、作業の途中でフタできるのでなお便利。
ネジ入れに使う箱
同種のネジなどを分けて取っておきます。同じメーカーをよく分解するなど、ネジケースが役立ちます。チャック付きの袋(目薬が入ってるような袋)もねじ入れに使えます。