初めてのHackintosh(ウニビースト)を最安自作PCで実現する(4)UniBeastのインストールUSB作成編

2017-03-06

  • 今のMACだとメモリが足りない
  • メモリが多いMACだと高くて買えない
  • メモリをたっぷり載せたMACを自作PCで動かしたい
  • 中古パーツを集めた自作PCでMACを使ってみたい
  • 低予算の自作PCでMACが動いたらいいな

などなど…MACファンもそうでない人も、一度は挑戦したいHackintosh。

今回は、メモリ64GBのHackintoshをとにかく安く作るのが目的です。
使い回しのパーツや中古のパーツで自作PCを作り、そこにHackintoshを入れて動かしてみます。

※このページにある写真は、クリックで大きな画像を表示します(別窓)。

Hackintosh(ウニビースト)インストール用USB作成に必要なファイル

UniBeastのインストールUSBの作るのに必要なファイル一覧とダウンロードサイトです。
これらのファイルと、16GB以上のUSBをひとつ用意します。

各ファイルをDLしてUSBにコピーすれば、UniBeastインストールUSBの出来上がりです。

ウニビースト(UniBeast 7.0.1)
tonymacx86
マルチビースト(MultiBeast-Sierra9.0.1)
tonymacx86
Sierra
AppStore
クローバーインストーラー(bootloader)
sourceforge.net
Clover Configurator(4.39.1)
mackie100projects.altervista.org
Nvidia(グラボ)のWeb Driver
insanelymac.com

()内は、今回ダウンロードしたバージョンです。

Hackintosh(ウニビースト)インストール用USBの作り方

ウニビーストのインストールUSBを作ります。
作り方は、tonymacx86のInstallation Guideページにある通りですが、確認したい人は動画を見てみて下さい。

動画URL⇒ https://youtu.be/fh7_IKCCXOw

以下、Hackintosh用のUniBeastインストールUSBを作る手順と動画の該当箇所です。

  1. (0分00秒〜)言語の設定で、英語を優先に変更して、再起動する
    (なければ、英語を追加して下さい)
    でないと、ウニビーストが起動しないそうです。

  2. (0分25秒〜)ブラウザで「Hackintosh」と検索する
    「hackintosh tonymacx」という検索候補が出てくるはずなので、tonymacx86のページを開きます。

  3. (0分秒46〜)「Installation Guide」タブを開く
    このページにウニビースト(hackintosh)の入れ方が書いてあります。
    英語ページですが、箇条書きですし、そんなに難しくないと思います。
    困ったら、このページに戻ってやり方を確認します。

  4. (0分52秒〜)Before You Beginのcreate oneをクリックして、tonymacx86に新規登録する
    名前、メールアドレス、パスワード、性別、誕生日などを入力します。
    登録したメールアドレスに確認メールが届きます。
    確認メール本文内にある認証URLをクリックすれば、認証作業は完了です。

  5. (1分53秒〜)Downloadsを開いて、最新版のウニビーストとマルチビーストをダウンロードする
    tonymacx86.comサイト上部の「Downloads」タブを開いて、必要なファイルとバージョンを探します。
    今回は、UniBeast7.0.1とMultiBeast-Sierra9.0.1をダウンロードします。

  6. (3分02秒〜)AppStoreからmacOS Sierraをダウンロードする
  7. (3分33秒〜)Disc Utility(ディスクユーティリティ)からUSBを開く
    Eraseをクリックして、名前を《USB》に変更します。

    Format欄は、OS X Extended(Journaled)を選択します。
    Scheme欄は、GUID Partition Mapを選択します。
    右下のEraseをクリックして、ポップアップで出てきたDoneをクリックします。

  8. (4分39秒〜)ダウンロードしたUniBeastを実行する
    そのままContinueを4回クリックして、ポップアップ内のAgreeをクリックします。

    Select a Destinationの画面でUSBのアイコンを選択して(アイコンが青い色になる)、右下のContiuneをクリックします。
    Select OS Installationの画面でSierraのアイコンを選択して(アイコンが青い色になる)、右下のContiuneをクリックします。
    Bootloader Configurationの画面でUEFI Boot Modeのアイコンを選択して(アイコンが青い色になる)、右下のContiuneをクリックします。

    Optional Graphics Configurationの画面では何もチェックを入れないで、右下のContinueをクリックする
    ※ Nvidiaのグラボを使うけれども、チェックは無しでOK!!

    USB、Sierra、UEFIのアイコンが青くなってるのを確認して、右下のContiuneをクリックします。

    ポップアップで出てきたフォームにパスワードを入れて、OKをクリックするとインストールUSBの作成が始まります。

  9. (9分12秒〜)ダウンロードしたMultiBeast Sierra EditionをUSBに入れる
  10. (9分39秒〜)ブラウザで「clover configurator sierra」を検索する
    mackie100projects.altervista.orgでClover Configuratorの最新版(今回はv4.33.0)をダウンロードします。

  11. (10分12秒〜)Clover ConfiguratorをUSBに入れる
  12. (10分33秒〜)ブラウザで「sierra webdriver updates」と検索する
    insanelymac.comから、Nvidia(グラボ)のWeb Driverをダウンロードします

  13. (11分00秒〜)NvidiaのWeb DriverをUSBに入れる
  14. (11分11秒〜)ブラウザで「clover bootloader」と検索する
    sourceforge.netでクローバーのインストーラーをダウンロードします

  15. (11分41秒〜)Clover EFI bootloaderをUSBに入れる

これでインストールUSBの出来上がりです!!
動画がつぎはぎで分かりにくくてすみません。

今回、UniBeastのインストールUSBを作るのにMacBookProを使いました。
「そのマックが高くて買えないからHackintoshを自作したいんだ!」
と思う方もいるかと思います。

Macを持ってない・買いたくないけど使いたい人は、中古のMac miniなどを買って、インストールUSB作成に使うのがおススメです。
(ただし、2010以降に限る)

中古なので値段は流動的になりますが、安いものだと3万くらいで手に入ります。
WindowsでもOSにはお金がかかりますし、OSの代金がかかると考えれば高くないかも?

次回は、Hackintosh起動後に発生した、NvidiaのWebドライバーを認識しないという問題を解決します。

初めてのHackintosh(ウニビースト)を最安自作PCで実現するのその他の記事

(1)パーツ選びと購入編
(2)Hackintosh用パソコンの組み立て前編〜マザーボードにCPU・クーラー・メモリを取付け
(3)Hackintosh用パソコンの組み立て後編〜PCケースに各パーツをつなげる
(4)ウニビーストのインストールUSB作成編
(5)NvidiaのWebドライバーを認識しない問題を解決する
(6)PCクーラーがおさまるケースで組み立て直し
(7)残ったPCパーツでもう一台デスクトップPCを組み立てる

ノートパソコンの分解に役立つ道具の紹介

ノートパソコンの分解・清掃などに役立つ道具類を紹介します。

《左上から時計回りに》
赤ちゃん綿棒
ファンのすき間など掃除に使います。せっかくノートパソコンを分解したなら、掃除もしておきましょう。
エアダスター
これも掃除用です。以前、秋葉原で安いのを買ったら連続使用ができなくて、安物外の銭失いになったことがあります。
すきまノズル
これも掃除用です。自宅でノートパソコンの分解をするので、何でもダスターで吹き飛ばすということはしません。埃やゴミはなるべく掃除機で吸い取って、吸い残しだけエアダスターを使います。 以前は、サンワサプライのバキュームアタッチメントを使ってましたが、掃除機を替えたら入らなりました。自宅の掃除機ホースの内径に合う方をどうぞ。
プラスチックのヘラ
ヘラはプラスチックも1本あった方がいいです。
金属のヘラ(スパッジャー)
金属のヘラで細長いのが1本あるといろいろ使えます。
VESSELのドライバー(+00)
ノートパソコンの分解に重宝するドライバーです。だいたい、これで行けます。
VESSELのボールグリップドライバー(+1)
写真は長さ違いで同じものが2本並んでます。底面のゴム足のとこやモニターのヒンジなど大きいネジに。力のいるねじ回しは大きめの方が接着面積が広くなって開けやすくなります。
精密ピンセット TS-15
ノートパソコンの分解には必需品です。中華製品など安いのだとグニャっとなります。ピンセットは信頼あるものを買いましょう。
ピックアップツール(マグネット)
ネジがなめかけてて出てこないとき磁石で取ったり、小さなネジを中に落としたとき拾うなどwリト活用します。なめかけネジを救った回数は数知れず(写真はiFixitに入っていたツール)
ラジオペンチ
写真のラジオペンチ(プライヤー)は先曲がりタイプです。ロングノーズ、先細など自分の使いやすいのでいいと思います。ジャンクを扱うときは結構使うことがあります。

あると便利なもの。


《左上から時計回りに》
クリーナー
内部の汚れ落としやグリスの塗り直しにも使います。
三角のヘラ
iFixitについてる三角のヘラは、ニコイチなどでモニターの枠を外したりするとき重宝します。スマホの電池交換でも役立ちます(細いすき間に差し込んで、そのまま挟んでおける)。 iPhoneの電池交換で付属品に中華製の三角ヘラがあったので使ったのですが、まったく別物でした。色まで同じ青にしてますが、中華のヘラはその場で壊れたので、自分の道具を出しました。
ネジすべり止め液
ノートパソコンのネジは小さい(細い)のが多いので、ネジがなめることがままあります。ジャンクだとなめかけのネジやなめ切ったネジはよく見かけます。ネジすべりどめ液はなめかけネジに重宝します。
iOpener
ノートパソコンやタブレットの内部にはホットボンドやシール接着がよく使われています。代わりのきかないシールなどは再利用できるように、iOpenerで丁寧に剥がします。

iFixitを買おうか悩んだら? セットのツールがすべて(自分にとって)使えるものではないと考えておきましょう。 自分には不要なツールがほとんどでも、欲しいツールがあるから良いと思える人にオススメです。
類似商品に注意しましょう。 似たようなツールのセットがiFixitより安価で販売されていますが、長く使いたい場合は信頼できるものを選んだほうが良いと思います。
《その他、写真無し》
マグネットシート(水道屋のでもOK)
ネジを分かりやすい配置で置いておけます。空の名刺入れに入れて使うと、作業の途中でフタできるのでなお便利。
ネジ入れに使う箱
同種のネジなどを分けて取っておきます。同じメーカーをよく分解するなど、ネジケースが役立ちます。チャック付きの袋(目薬が入ってるような袋)もねじ入れに使えます。