ノートパソコン Let’sNOTE CF-S9の分解(図解)

2020-01-20

《2017/04/21更新》最下部にCF-S10の分解動画を載せました。
(分解作業の課程は同じ)

Let’s Note S9の分解(基本)

Panasonicの人気ノートパソコン【Let’s NOTE】の分解手順です。

  • 元からあるメモリを取り替えたい時
  • ファンを掃除したい時

などトップカバーを外して、マザーボードを触れる状態まで分解する時の手順です。

※このページにある写真は、クリックで大きな画像を表示します(別窓)。

▼レッツノート S9の裏面(底面)ねじ図解《底面図1》

レッツノート S9の裏面(底面)ねじ図解

まず、バッテリーを外します。

次に、PCカードスロットのふたを開け(《底面図1》の黄色い□)、中のケーブルを外しておきます。

▼PCカードスロットのふたを開けたところ【Let’s NOTE S9】

PCカードスロットのふたを開けたところ【Let’s NOTE S9】

緑で囲ってある黒い部分をヘラかピンセットなどで上へ持ち上げて、ケーブルを引き抜きます。

▼PCカードスロットのケーブルを外したところ【Let’s NOTE S9】

PCカードスロットのケーブルを外したところ【Let’s NOTE S9】

黒い部分のロックが外して、ケーブルを抜いたところです。
私は、ケーブルを外した後で、作業しやすいように、PCカードスロットのふたを閉めています。

両足のゴムとネジを外します。
(《底面図1》の青い○
この2箇所は、ねじ穴が大きいです。
ネジを開けると、ゴム足の部分がはずれます。

他のネジも開けていきます。

  • 《底面図1》の赤い○
  • 《底面図1》の緑色の○
  • 《底面図1》の水色の○

この3種類です。

赤い○印のネジは、キーボードにつながっているネジですごく堅いことがままあります。
なめらせないように注意しましょう。
夫はいつも「ネジは押す力が7、回す力が3」と言います。

▼底面のネジ3種類【Let’s NOTE S9】

底面のネジ3種類【Let’s NOTE S9】

後で元に戻す時に分からなくならないよう、磁石のシートなどに並べておくと便利です。
写真の磁石シートは、よくポストに入れられてる水道工事のやつです。

キーボードを剥がず前に、バッテリー下にあるシールと金具を外します。

▼キーボード裏のシールを剥がす【Let’s NOTE S9】

キーボード裏のシールを剥がす【Let’s NOTE S9】

防水シールはヘラなどを使うとキレイに剥がれます。
全部で3箇所あります。

▼キーボード裏の金具も外す【Let’s NOTE S9】

キーボード裏の金具も外す【Let’s NOTE S9】

シールの下にある金具をピンセットなどでずらして外します。
こちらも全部で3箇所です。

▼キーボードを剥がす【Let’s NOTE S9】

キーボードを剥がす【Let’s NOTE S9】

先ほど開けた裏面の穴から軽く押すようにすると、キーボードと本体が少し離れます。
そこからヘラを入れて、キーボードを剥がしていきます。

S9のキーボードは両面シールなどで強力に接着してあります。
接着箇所は、上図の通りです。
緑色の■オレンジの線の裏側には両面テープがあります。
特に、緑色の■裏のテープは厚さが約2mmほどあるので、少しずつ丁寧に剥がします。

キーボードは非常に柔らかいアルミ?みたいな底面なので、すぐ曲がってしまいます。
一度曲がりきると、元に戻すのが大変なので注意しましょう。

▼キーボードが剥がれたら【Let’s NOTE S9】

キーボードが剥がれたら【Let’s NOTE S9】

キーボードは、下部の中央の裏側でケーブルがつながっています。
ちょうどスペースキーの下辺りです。

緑色の枠で囲んでる部分のシールを剥がします。
水色の枠で囲んでる部分がケーブル)

※ヘラがなくてカッターで開けていますが、ヘラの方がキレイに剥がせます。

▼スピーカーケーブルを外す 【Let’s NOTE S9】

スピーカーケーブルを外す 【Let’s NOTE S9】

シールを剥がずと、穴の端っこにスピーカーケーブルのコネクタがあります。
上図のオレンジの線が差し込み口です。

▼キーボードケーブルを外す【Let’s NOTE S9】

キーボードケーブルを外す【Let’s NOTE S9】

平べったいのがキーボードケーブルです。
差し込み口の白い部分を黒いところから少し引くと、ケーブルが抜けます。

▼トップカバーを外します【Let’s NOTE S9】《トップカバー図》

トップカバーを外します【Let’s NOTE S9】

まずは、上辺の2箇所、黄色い○オレンジの○のネジを外します。
これは長さが違うので間違えないようにしましょう。

次に、キーボードを剥がした面の右側のネジ(ピンクの○)も外します。

▼右側面のゴムキャップをはずす【Let’s NOTE S9】

右側面のゴムキャップをはずす【Let’s NOTE S9】

《トップカバー図》の緑色の△の辺りにゴムキャップがあります。
ゴムのすき間に沿ってピンセットの先などを差し込むとポロリと外れます。

▼キャップ下のネジを外す【Let’s NOTE S9】

キャップ下のネジを外す【Let’s NOTE S9】

ゴムのキャップを外すと、中にネジがあります。
これも外します。
DVDドライブのカバーの軸になっている部分です。

▼DVDドライブのふたを開ける【Let’s NOTE S9】

DVDドライブのふたを開ける【Let’s NOTE S9】

《トップカバー図》下部の右側青い△の辺りにエマージェンシーホールがあります。
上図の緑色の線で囲っている部分です。

エマージェンシーホールは、電源OFF時にドライブのふたを開ける時使います。
右端が穴になっているので、ピンセットやクリップの先などを差し込み、左へスライドさせます。
すると、ドライブのふたが開きます。

▼ドライブの中のネジを外す【Let’s NOTE S9】

ドライブの中のネジを外す【Let’s NOTE S9】

DVDドライブの中のネジを外します。
オレンジの○青い○です。
他のネジは外さないように。

これでトップカバーが外せる状態になりました。
トップカバーを持ち上げ、軽く手前に引くような感じで開けて下さい。
ただし、まだこの状態では完全には離れません。

トップカバー下部の真ん中(タッチパッドの下辺り)でケーブルが2本つながっているので、それも外します。

▼タッチパッドとDVD開閉ケーブルを外す【Let’s NOTE S9】

タッチパッドとDVD開閉ケーブルを外す【Let’s NOTE S9】

上図の黄色い枠部分が、タッチパッドケーブルです。
黒い部分がロックなので、そこをはずすとケーブルも抜けます。

また、上図オレンジの枠部分がDVD開閉ケーブルです。
白い部分を引けば外れます。

これでトップカバーが全部外れるようになります。

▼トップカバーを外したところ【Let’s NOTE S9】

トップカバーを外したところ【Let’s NOTE S9】

トップカバーが丸ごとはずれて、マザーボードやDVDドライブが触れる状態になりました。

これでメモリの交換をしたり、ファンの掃除などができるようになりました。

※レッツノートの裏面には、分解するなと注意書きがあります。
分解や修理は自己責任です。
でも、分解しないとメモリの交換できないんだから、仕方ないですよね(^^;


動画URL⇒ https://youtu.be/bAeI8Z8YtvY

ノートパソコンの分解に役立つ道具の紹介

ノートパソコンの分解・清掃などに役立つ道具類を紹介します。

《左上から時計回りに》
赤ちゃん綿棒
ファンのすき間など掃除に使います。せっかくノートパソコンを分解したなら、掃除もしておきましょう。
エアダスター
これも掃除用です。以前、秋葉原で安いのを買ったら連続使用ができなくて、安物外の銭失いになったことがあります。
すきまノズル
これも掃除用です。自宅でノートパソコンの分解をするので、何でもダスターで吹き飛ばすということはしません。埃やゴミはなるべく掃除機で吸い取って、吸い残しだけエアダスターを使います。 以前は、サンワサプライのバキュームアタッチメントを使ってましたが、掃除機を替えたら入らなりました。自宅の掃除機ホースの内径に合う方をどうぞ。
プラスチックのヘラ
ヘラはプラスチックも1本あった方がいいです。
金属のヘラ(スパッジャー)
金属のヘラで細長いのが1本あるといろいろ使えます。
VESSELのドライバー(+00)
ノートパソコンの分解に重宝するドライバーです。だいたい、これで行けます。
VESSELのボールグリップドライバー(+1)
写真は長さ違いで同じものが2本並んでます。底面のゴム足のとこやモニターのヒンジなど大きいネジに。力のいるねじ回しは大きめの方が接着面積が広くなって開けやすくなります。
精密ピンセット TS-15
ノートパソコンの分解には必需品です。中華製品など安いのだとグニャっとなります。ピンセットは信頼あるものを買いましょう。
ピックアップツール(マグネット)
ネジがなめかけてて出てこないとき磁石で取ったり、小さなネジを中に落としたとき拾うなどwリト活用します。なめかけネジを救った回数は数知れず(写真はiFixitに入っていたツール)
ラジオペンチ
写真のラジオペンチ(プライヤー)は先曲がりタイプです。ロングノーズ、先細など自分の使いやすいのでいいと思います。ジャンクを扱うときは結構使うことがあります。

あると便利なもの。


《左上から時計回りに》
クリーナー
内部の汚れ落としやグリスの塗り直しにも使います。
三角のヘラ
iFixitについてる三角のヘラは、ニコイチなどでモニターの枠を外したりするとき重宝します。スマホの電池交換でも役立ちます(細いすき間に差し込んで、そのまま挟んでおける)。 iPhoneの電池交換で付属品に中華製の三角ヘラがあったので使ったのですが、まったく別物でした。色まで同じ青にしてますが、中華のヘラはその場で壊れたので、自分の道具を出しました。
ネジすべり止め液
ノートパソコンのネジは小さい(細い)のが多いので、ネジがなめることがままあります。ジャンクだとなめかけのネジやなめ切ったネジはよく見かけます。ネジすべりどめ液はなめかけネジに重宝します。
iOpener
ノートパソコンやタブレットの内部にはホットボンドやシール接着がよく使われています。代わりのきかないシールなどは再利用できるように、iOpenerで丁寧に剥がします。

iFixitを買おうか悩んだら? セットのツールがすべて(自分にとって)使えるものではないと考えておきましょう。 自分には不要なツールがほとんどでも、欲しいツールがあるから良いと思える人にオススメです。
類似商品に注意しましょう。 似たようなツールのセットがiFixitより安価で販売されていますが、長く使いたい場合は信頼できるものを選んだほうが良いと思います。
《その他、写真無し》
マグネットシート(水道屋のでもOK)
ネジを分かりやすい配置で置いておけます。空の名刺入れに入れて使うと、作業の途中でフタできるのでなお便利。
ネジ入れに使う箱
同種のネジなどを分けて取っておきます。同じメーカーをよく分解するなど、ネジケースが役立ちます。チャック付きの袋(目薬が入ってるような袋)もねじ入れに使えます。